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大統領府文書流出事件、朴大統領「デマ」発言後に監察強化

登録:2014-12-11 07:51 修正:2014-12-11 08:12

大統領府、“チョ・ウンチョン グループ”に的を絞る
疑惑のチョ元秘書官は大統領府高官らのでっちあげを主張

チョウンチョン元大統領府公職規律秘書官が5日午前「チョン・ユンフェ国政介入」文書流出事件に関連してソウル瑞草洞のソウル中央地方検察庁前で記者たち質問に答えて手をあげている。イ・ジョンア記者。 //ハンギョレ新聞社

 大統領府が「チョン・ユンフェ氏国政介入」の報告書作成と流出の背景の責任者として、チョ・ウンチョン元大統領府公職規律秘書官と彼に近い数人の要人を含む、いわゆる“チョ・ウンチョン グループ”に的を絞りだした。これに対しチョ元秘書官側は「大統領府内部の高官数人が自分たちの責任を回避するため作り上げたシナリオ」と反論しており、今回の事件が元・現職大統領府高官による暴露戦の様相を帯び出した。

 10日までの大統領府と検察関係者の話を総合すると、大統領府は今月1日に朴槿恵(パク・クネ)大統領が首席秘書官会議で「チョン・ユンフェ国政介入」の文書について「根拠がないもの」「飛び交うデマ」と強く非難した後、今回の事案に対する強力な監察を進めたことが分かった。今年4月に大統領府文書が大量流出した事実が確認された後に進められた特別監察とは別のもので、“チョ・ウンチョン グループ”に的を絞ったのも今回の監察を通じた結果と思われる。

朴槿恵大統領が10日午前、大統領府本館で韓ㆍマレーシア首脳会談を行うに先立ち、マレーシア首相を待っている。 大統領府の写真記者団。 //ハンギョレ新聞社

 また、大統領府は朴大統領の実弟パク・ジマンEG会長の側近もチョ・ウンチョン グループに含まれると考えているようだ。大統領府がパク会長を具体的に言及した内容は伝えられていないが、今後の検察捜査でパク会長の介入が明らかになっても受け入れる用意があるという意思を示したのではないかと考えられている。

 大統領府が先月28日の「チョン・ユンフェ国政介入」文書の公開直後に検察に提出した捜査依頼書には、文書作成者である「パク・クァンチョン警正(元公職規律秘書官室行政官)ほか関連者」とだけ記載されていた。だが、大統領府が強力な監察を進めた後に検察に伝えた内容には、かなり具体的な情報が含まれていたものと伝わる。細部監察内容にはチョ元秘書官と元公職規律秘書官室行政官2人、検察捜査官、元国家情報院高位幹部、そしてパク・ジマン会長側近1人が登場するのが分かった。

 監察の結論も今回の文書作成と流出の背景にいわゆる“チョ・ウンチョン グループ”が関連しており、彼らが大統領府“3人組”および核心参謀グループを揺さぶるため意図を持って文書を作成した後、その意図が成し遂げられなくなると外部に流出したという趣旨になっているという。しかし、大統領府は彼らが今回の事案に組織的に介入した証拠を提出することができないようだ。

 チョ・ウンチョン グループとして登場する人物は今回の文書に関連した集まりを持ち、議論したり連絡した事実自体を否定する。チョ元秘書官は『ハンギョレ』との通話で「個人的に知らない人もいて、残りは過去の業務のために連絡した人たちだ。私を標的にして無理に型にはめこんだようだ」と主張した。ハンギョレはパク会長の側近にも連絡を取ったが通じなかった。

 これに先立ち大統領府は今年4月頃から公職規律秘書官室に対する特別監察を行い、いわゆる「パク・ジマン-チョ・ウンチョン」ラインに分類される人たちに対する大々的な“草刈り”を進めたことがある。当時、民政首席室行政官約10人が大統領府を去るか他の首席室に移動し、チョ元秘書官と懇意にしていた国家情報院幹部のコ氏も国家情報院から去った。最近の監察後にはチョ・ウンチョン グループと指定されたオ行政官などが辞表を出した。

ソク・ジンファン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.12.10 21:08

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/668527.html?_fr=mt1 訳Y.B

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