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文書流出事件の首謀者にされた元高官が大統領府に反駁

登録:2014-12-12 08:35 修正:2014-12-12 11:46
チョ・ウンチョン「私を文書流出主導者にねつ造」
文書を記事にした『世界日報』記者との対話録音
パク・チマン会長が検察に提出
チョ・ウンチョン元大統領府公職規律秘書官が5日午前「チョン・ユンフェ国政介入」文書流出事件に関連してソウル瑞草洞のソウル中央地方検察庁に入ろうとしている。 //ハンギョレ新聞社

 チョ・ウンチョン元大統領府公職規律秘書官が11日、「大統領府“3人組”が私を文書作成と流出の主導者と決めつけ、チョン・ユンフェ氏も検察で同様の話を異なるバージョンで話した。私はチョン氏が彼らと対策を練ったものだと考える」と主張した。

 チョ元秘書官は「チョン・ユンフェ氏国政介入」文書流出問題の中心にあり、大統領府と対立している唯一の人物でもある。大統領府と検察が今回の事件の波紋の最終責任を自身に負わせる方向に動くと、彼は『ハンギョレ』との電話通話で流出した文書で言及された「大統領府3人組とチョン・ユンフェ氏」の関係を再び持ち出したのだ。

 チョ元秘書官はこの日の通話で「朴槿恵(パク・クネ)大統領の部下(3人衆)がチョン氏と一体となり、維新(朴正煕政権)時代の“ユン・ピルヨン事件”を思い起こさせる不道徳で危険な仕事をしている」と主張した。ユン・ピルヨン事件とは1973年に明確な証拠もなしにクーデター謀議の容疑を適用して約10人を拘束し、約30人が軍の職務を解かれた事件だ。大統領府が確実な証拠もなしに自身を犯罪者に追い込もうとしていると主張しているのだ。

 チョ元秘書官はまた、最近の「チョン・ユンフェ文書」報道後に進められた大統領府特別監察班の調査に対し、「オ元公職規律秘書官室行政官を呼びだして調査し『文書作成および流出の全般をチョ元秘書官が主導した』との内容に署名捺印を強要した」として「オ元行政官を含め私の周辺にいた人たちをあれこれと組み合わせて作ったいわゆる“7人の集い”“陽川(ヤンチョン)の集い”も、大統領府のシナリオを後押しするために作られた操作物」と主張した。

 今年5~6月にチョ元秘書官が文書流出の事実を確認した後、それをチョ元秘書官の要請でチョン・ホソン第1付属秘書官に知らせた人がオ元行政官だ。当時の監察過程で強く圧迫されたオ元行政官も“7人の集い”に関する報道で大統領府に強く抗議したと伝えられる。オ元行政官は大統領府が“7人の集い”などに言及してチョ元秘書官を首謀者として的を絞ろうとする調査方法について、「すべて認めれば私は(7人の集いや処罰範囲から)除いていやるという手法」だとして反発したという。

 チョ元秘書官は大統領府が7人の集いに対する監察内容を検察に伝えておきながら「捜査依頼ではない」と言っている点も、自ら無理な手法を使っていることを認めたもようなものだと主張した。「それがファクト(事実)なら大統領府が得意な告発や捜査依頼を正式にすればいい。だけど捜査依頼はしなかったと言う。私が本格的に反撃するのが怖くなり(私が主導者だと)臭いだけ漂わせ世論操作をしている」というのがチョ元秘書官の反論だ。

 チョ元秘書官は朴槿恵大統領の実弟であるパク・ジマンEG会長に関連しても、「文書を入手した世界日報記者とパク会長が『こういったものが出回ってはならない』と話している会話の録音を、パク会長が検察に提出した」と伝えた。

ソク・ジンファン、キム・ウェヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.12.12 01:50 

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/668797.html 訳Y.B

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