教員大任用当時に出した履歴書に
ソウル大など臨時専任・時間講師を記載
実際には助教勤務…2点は確認できず
「副教授に採用されるため膨らませた疑い」
候補側「先輩助教に臨時講師の呼称」
弟子の学位論文‘横取り’、論文実績虚偽記載などの疑いを受けているキム・ミョンス(66)社会副総理兼教育部長官候補者の‘経歴膨らませ’疑惑が追加で提起された。
パク・ホングン新政治民主連合議員が26日、韓国教員大から取り寄せたキム・ミョンス候補者の1993年9月韓国教員大任用当時の履歴書を見れば、1981年11月1日から1983年10月31日までソウル大師範大学付設教育行政研修院で‘臨時専任講師’として活動したと記されている。 また、1981年9月1日から1983年2月26日まではソウル大師範大時間講師として活動したと記載した。 時間講師の脇にまた‘助教’と併記した。
しかし、パク議員がソウル大から提出させた資料によれば、キム候補者のソウル大在職期間に師範大教育学科助教(1979年5月21日~1982年8月31日)、師範大教育行政研修院助教(1982年10月4日~1983年10月31日)とだけ出ている。 臨時専任講師と時間講師としての活動経歴は記されていない。 当時、教員大教授採用公告は履歴書上の全経歴を立証する経歴証明書を提出するよう明示していた。
キム候補者が当時教員大に出した履歴書を見れば‘論文および著書’は修・博士学位論文と6件の論文・報告書だけだ。 経歴も江西(カンソ)中・大方(テバン)女子中教師、師範大教育学科助教、教育行政研修院臨時専任講師、ソウル大など6ヶ所の時間講師経歴を掲げた。 しかしこの内、‘教育行政研修院臨時専任講師’と‘ソウル大講師’経歴については現在公式文書では確認できていない。 パク議員は「博士学位を受けた後、講義と研究経歴が不足した状況で副教授に採用されるために経歴を膨らませたと見られる」として「副教授採用過程を精密に調べる必要がある」と指摘した。
これに対してキム候補者側は「教育行政研修院は校長研修講義を多くしているが、先輩助教に‘臨時専任講師’という呼称を付け、講義ではなく組別討論をリードする役割をした」として「重複経歴は一件だけは認められるため経歴膨らませには当たらない」と主張した。 ソウル大教育行政研修院関係者は「現在‘臨時専任講師’という肩書はない」として「過去にどうだったかは確認できない」と話した。
キム候補者の‘経歴膨らませ’論議は今回が初めてでない。 去る25日、ペ・ジェジョン新政治民主連合議員は、キム候補者が‘ソウル大師範大学付設教育研究所特別研究員(1992~1993年)’という‘虚偽の経歴’が含まれた履歴書で2010年9月に国家教育科学技術諮問会議諮問委員に委嘱されたと明らかにした。 ‘教育研究所特別研究員’という履歴もやはりソウル大の経歴証明書からは確認できない。
キム・ミンギョン、イ・ジェウク記者 salmat@hani.co.kr