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弟子の論文を横取りしたキム・ミョンス、副教授昇進時にも‘二番煎じ’

登録:2014-06-20 22:43 修正:2014-06-21 08:05

韓国教員大 助教授任用時に実績として提出した自身の博士学位論文を
副教授昇進審査時にも提出…「長官どころか良心を疑う」

キム・ミョンス社会副総理 兼 教育部長官候補者が17日昼、ソウル鍾路区(チョンノグ)東崇洞(トンスンドン)の国立国際教育院で職員と歩きながら話している。 キム・ソングァン記者 flysg2@hani.co.kr

 キム・ミョンス(66)社会副総理 兼 教育部長官候補者が教授(助教授)任用時に研究実績として提出した自身の博士学位論文を、副教授昇進審査時にも二番煎じで提出していたことが明らかになった。 学位取得論文は実績として1回のみ認めるように定められているという点で深刻な不正行為という指摘が出た。 これに先立って、キム候補者は助教授審査時にも弟子の論文を自身の研究成果に変身させて昇進に利用していた事実が明らかになった経緯がある。

 20日ユ・ウンヘ議員(新政治民主連合)が調査した結果を見れば、キム候補者は1997年6月の副教授昇進審査に‘Economic Returns to Higher Education in the United States’(アメリカにおける高等教育に対する経済的収益)という英文論文を1995年6月に教員大の校内学術誌<教授論叢>に発表したとし‘研究実績調書’とともに大学に提出した。

 だが、この論文はキム候補者が1992年7月米国 ミネソタ大に出した博士学位論文中から2ページの一部内容をそのまま書き写し、37ページ分量に要約したものに過ぎない。 キム候補者はこの際にも出処を明らかにせず、別途の研究成果であるかのように発表した。 博士学位論文を学術誌に出す事例はたまにあるが、明確な研究の進展がないならば出処などを明示しなければならない。

 さらに大きな問題は、キム候補者がこの博士学位論文を研究成果として認められ1993年10月に教員大助教授に採用され、4年後に再び新しい研究実績として整えて副教授昇進審査にも提出したという点だ。 彼は4ケ月後に副教授に昇進した。 一つの論文を助教授採用と副教授昇進に二度利用したわけだ。 教育部の‘大学教員人事管理指針’は、学位取得論文の場合には1回のみ研究成果として認定するよう規定している。

 キム候補者は更に2002年6月の正教授昇進審査時にも、弟子の修士学位論文を自分だけの単独研究論文であるかのように研究実績として大学に提出し正教授になった。(<ハンギョレ> 6月20日付5面)彼が自分だけの論文だと表記した‘学校経営計画の教育目標設定に関する研究’は、2001年7月に校内学術誌<教育科学研究>に自身を第1著者とし、初等教師ユ・某氏を第2著者として発表した共同研究論文だ。 ユ氏は2000年2月この論文で教員大修士学位を取得した。

 論文盗作、実績虚偽陳述、不当な論文著者表示などの研究不正行為で狙う利益としては△昇進・再採用など人事資料として活用△研究費取得△学術専門性の認容が挙げられる。

 ユ・ウンヘ議員は「相次ぐ研究不正行為を越えて、長官どころか一般学者としての常識と良心まで疑わせる深刻な昇進不正行為」だとして「キム候補者は国会人事聴聞以前に自ら退かなければならない」と指摘した。

 キム候補者の論文盗作、不当研究費受領問題が相次いで明らかになり、指名撤回を要求する声も高まっている。 教師団体である(社)良い教師運動はこの日「現場教師210人にキム候補者の資質を問い質したところ、194人(88%)が教育部長官としてふさわしくないと答えた」として「キム候補者の指名を撤回せよ」と要求した。

イ・スボム記者 kjlsb@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/643323.html 韓国語原文入力:2014/06/20 18:59
訳J.S(1694字)

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