キム・ミョンス社会副総理兼教育部長官候補者が、教授時期に決まった授業時間の半分しか講義をしない‘半分講義’をしていたという証言が出てきた。 全教組が法外労組判決を受けた後、半日早退闘争を決議するや教育部が懲戒するとして立ち上がった状況とは妙な対照をなす。
韓国教員大大学院博士学位課程に在籍する学生○氏は25日<ハンギョレ>に「キム・ミョンス名誉教授の3時間講義を聴いたが、毎週1時間30分しか授業しなかった」と話した。
キム候補者は今学期、教員大で‘教育の行政的基礎’という3単位講義を受け持った。 毎週水曜午後6時~9時までの3時間講義だったが、キム候補者は最初の講義から最後まで半分しかしないで講義を終えた。 ○氏は「キム教授が学生たちに‘他所へ行って一時間半だけ講義するという話はするな’と頼みもした」と話した。
半分講義だけでなく、繰り上げ終講も問題になっている。 ユン・クァンソク新政治民主連合議員は「キム候補者が6月11日に決まっていたこの科目の終講日を5月28日に操り上げた」と明らかにした。 キム候補者は学生たちに人事聴聞会の準備で忙しいので早く終講すると説明したという。
キム候補者は半分講義すら非常に不十分に運営していたと言う。 ○氏は「授業時間の多くを息子の話と個人史などで満たした。 さらに学生たちの考えは考慮せずに‘朴槿恵(パク・クネ)大統領称賛’に近い発言をして不快なことが多かった」と話した。 続けて「遠方から来ているのに、今何を聴いているのだろうと思うことが多かったが、いっそ早く終講して良かった」として苦々しさを吐露した。 キム候補者は<ハンギョレ>の確認電話を受け取らなかった。
これと関連して教員大大学院行政室関係者は「15週間 合計45時間の講義をしなければならず、授業ができなかった時は補講処理をしなければならない。 そのようなケースがあまりなかったため、学事規定上どんな措置を取らなければならないかは確認しなければわからない」と話した。 教育部の聴聞会準備担当者は「半分講義は候補者に聞かなければわからないが、終講を操り上げたことは学生たちとの協議を通じて決めたので問題にならない」と答えた。 これに先立って、ナ・スンイル教育部次官は来月3日に予定された全教組教師の早退闘争に対して「生徒の学習権侵害が憂慮されるだけに、法と原則に則り厳正に対応しなければならない」と指示した。 全教組が授業を調整して生徒たちの学習権侵害が無いようにすると明らかにしたが、受け入れようとしなかった。
キム候補者は‘講義踏み倒し’だけでなく、教員大付設教育研究院、韓国教育行政学会、韓国教育学会など自身が身を置く3ヶ所の研究倫理規定に違反したことが明らかになった。 3ヶ所の倫理規定を適用すれば、今までに提起されたキム候補者の論文盗作、二重掲載、論文著者不当表示だけでも警告、該当論文取り消し、会員資格停止、関係機関への通知など‘重懲戒’の対象だ。
チョン・ジョンユン記者 ggum@hani.co.kr