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キム・ミョンス教育部長官候補者、論文載せたという‘幽霊学術誌’…履歴書には‘虚偽経歴’

登録:2014-06-25 09:25 修正:2014-06-25 09:27
キム・ミョンス(66)社会副総理兼教育部長官候補者

キム教育部長官候補、またも出てきた‘論文疑惑’
‘学校経営’に掲載したと言うが、…教員大では「出していない」
大統領直属諮問委員委嘱時の履歴も大学の記録には無い

 キム・ミョンス(66)社会副総理兼教育部長官候補者が、韓国教員大の教授時期に弟子の論文横領など研究不正疑惑が相次いでいるが、副教授昇進審査に代表業績として提出した論文2編が共に盗作という疑惑が提起された。 これらの論文は昇進可否を決定する核心評価資料だ。 またキム候補者が自身の論文を掲載したと明らかにした学術誌が、実際には存在しない‘幽霊学術誌’であり、該当論文自体も存在有無が確認できない。 更にはキム候補者が明らかにした経歴にも虚偽が含まれていることが分かった。

 ユ・ウンヘ新政治民主連合議員は24日、キム候補者が副教授昇進を控えた1997年6月、自身の代表的研究業績として定性評価用に提出した論文2編が盗作であることが明白だと明らかにした。 一つはキム候補者の博士学位論文の2章から一部を書き写して国内学術誌に載せたもの(△関連記事:弟子の論文を横取りしたキム・ミョンス、副教授昇進時にも‘二番煎じ’ http://japan.hani.co.kr/arti/politics/17637.html )であり、他の一つである‘教育産業の形成背景と発展過程’(1995年6月<教育財政・経済研究>掲載)も他の研究者の論文・著書から一部をそっくり書き写した盗作論文だということだ。 クォン・イジョン当時教員大教授の論文‘入試産業と学校教育’(1992年6月)と韓国教育開発院の研究報告書‘韓国教育投資の実態と収益率分析に関する研究’(1994年)等から一部をそのまま書き写しながら、引用符号や脚注で表示していない部分が多数確認され、参考文献目録にのみこれら論文の題名を書いたとユ議員側は明らかにした。

 それでも当時の審査委員3人は、2篇とも100%ずつ実績として認め、昇進に適格な研究実績と判定した。 ある研究倫理専門家は「博士学位論文を採用と昇進に重複利用するのは、公正な昇進審査を妨害する不正行為だ。 更には他の論文を引用する時は引用符とページ数表記などを明確にしてこそ盗作の疑いを免れうる」と指摘した。 論文が盗作であると確定すれば、昇進任用が取り消しになることもありうるという意味だ。

 論文実績虚偽記載の疑いも新たに出てきた。 キム候補者は韓国研究財団の‘韓国研究業績統合情報’(KRI)に、‘学校経営の自律性と責務性’という論文を2003年8月一般学術誌<学校経営>(学校経営研究社)と専門学術誌<教育行政学研究>(韓国教育行政学会),2004年2月<学校経営>(教員大)に載せたと入力した。 ところが<教育行政学研究>にはキム候補者の論文が掲載されておらず、教員大は<学校経営>を発刊した事実はないと明らかにした。 パク・ホングン新政治民主連合議員室が教員大から受け取ったキム候補者の論文実績には2003年8月<学校経営>と<教育行政学研究>に同名の論文を掲載したとされている。

 ‘虚偽経歴’疑惑もふくらんだ。 キム候補者は2010年9月、大統領直属国家教育科学技術諮問会議諮問委員に委嘱される時、履歴書に‘ソウル大師範大学付設教育研究所特別研究員’という経歴を書いた。 だが、ペ・ジェジョン新政治民主連合議員がソウル大から受け取った彼のソウル大経歴証明書には、1979~83年助教として在職した履歴があるだけだ。

イ・スボム、ハ・オヨン、キム・ミンギョン記者 kjlsb@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/643986.html 韓国語原文入力:2014/06/25 08:32
訳J.S(1660字)

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