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大統領府、ウォン・セフンに選挙法違反容疑適用されるや‘裏調査’に出たもよう

登録:2013-12-02 21:53 修正:2013-12-02 22:37
大統領府、朝鮮日報の報道前から‘チェ・ドンウク不法査察’論難
大統領府総務秘書官室チョ・某行政官(3級副理事官)が、去る6月11日ソウル瑞草(ソチョ)区庁のチョ・某行政支援局長にチェ・ドンウク前検察総長の婚外子と疑われているチェ・某君の個人情報照会を要請したことが明らかになり、大統領府の<朝鮮日報>報道後に知ったという主張は説得力を失うことになった。 チェ前総長が6月10日最高検察庁庁舎に出勤した時の姿。 リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr

大統領府行政官が携帯メールを送った‘6月11日’
検察、‘国家情報院事件’調査結果発表

大統領府、名前など関連情報を持っていた
6月頃から本格査察を行ったもよう
"報道後に確認作業" は嘘

 大統領府は去る9月、チェ・ドンウク(54)前検察総長の婚外子疑惑が言論に報道された後に関連資料を収集し始めたと主張してきた。 だが、大統領府総務秘書官室チョ・某(54)行政官(3級副理事官)がそれより3ケ月前の6月11日にソウル瑞草(ソチョ)区庁チョ・某(53)行政支援局長にチェ前総長の婚外子の疑いを受けているチェ・某君の個人情報照会を要請していたことが明らかになり、大統領府の主張は説得力を失うことになった。

 チョ行政官がチェ君の個人情報照会を瑞草区庁に要請した6月11日は、チェ前総長がウォン・セフン(62)前国家情報院長などに公職選挙法違反容疑を適用すると公式に明らかにした日だ。 当時、チェ前総長は‘国家情報院疑惑事件処理関連 検察総長の立場’という題名の資料を出し "ウォン・セフン前国家情報院長とキム・ヨンパン前ソウル地方警察庁長官を公職選挙法違反容疑などで不拘束起訴することにした。 この決定は検察の責任下で成り立ったこと" と発表した。 公式捜査結果発表は3日後の6月14日に行ったが、6月11日に事実上捜査の結論を発表したわけだ。 大統領府と法務部はウォン前院長らに選挙法違反を適用することに反対した。

 したがって大統領府が事前にチェ君の名前と住民登録番号などを把握していて、検察がウォン前院長らを起訴すると明らかにした時点で‘行動’に出たのではないかという推論が可能だ。 検察関係者は「チョ行政官が新しい情報を確認したのでなく、自分たちが持っていた情報が正しいかと再確認したのではないか。 それではすでに持っていた情報の正確性の確認を受けた後、この時から本格的に査察を行ったと見ることもできる」と話した。

 チョ行政官が去る6月に個人情報照会を瑞草区庁に要請していたことが明らかになり‘マスコミの報道前はチェ前総長の周辺人士に対する情報を収集していなかった’という既存の大統領府説明は偽りであることが明らかになった。

 イ・ジョンヒョン大統領府広報首席は9月16日 「(言論)報道前に検察総長関連疑惑をあらかじめ知って、各種資料を確認していたという報道は事実でない。 報道された疑惑に対して民政首席室が規定により特別監察をしただけだ。 報道以前にはいかなる確認作業もしていなかった」と話したことがある。 イ首席はまた「不法査察という指摘があるが(民政首席室傘下)特別監察班が規定により報道以後に行った事」と話した。 改めてみれば、大統領府職員がマスコミの報道以前にチェ前総長関連資料を確認していたことは不法査察だという点を自ら認めたこととも読める内容だ。

 大統領府がチェ前総長関連婚外子疑惑が言論に報道される前から関連情報を持っていたという情況は何度もあらわれた経緯がある。 大統領府民政首席室公職規律チーム関係者は9月6日<朝鮮日報>の初めての報道が出た翌日である7日頃、最高検察庁側に電話をかけ「チェ総長の血液型がA型、婚外子の母親と言われるイム・某氏がB型、婚外子がAB型である事実を確認し、(血液型は)有力な証拠だからチェ総長が自退することが望ましい」という意を伝えた。 大統領府の行政官が6月にチェ君の住民登録番号で聞き込みを始めた点に照らしてみれば、マスコミの報道の翌日に手続きを踏み関連者の血液型を把握したというよりは、以前からチェ前総長の周辺を広範囲に査察し、関連資料を確保していたと見る方が説得力がある。 クァク・サンド(54)前大統領府民政首席がマスコミ報道前から周辺の人々に‘チェ総長を飛ばす’と話していたという疑惑も提起され続けてきた。

キム・ウォンチョル記者 wonchul@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/613693.html 韓国語原文入力:2013/12/02 20:52
訳J.S(1993字)

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