検察がチェ・ドンウク(54)前検察総長の‘婚外子’疑惑報道に書かれた個人情報がソウル瑞草(ソチョ)区庁から不法流出した情況を捕捉し、最近瑞草区庁行政支援局事務室などを押収捜索したことが26日確認された。 検察はウォン・セフン(62)前国家情報院長の側近として知られるチョ・某 瑞草区庁行政支援局長の身体および自宅も押収捜索した。
ソウル中央地検刑事3部(部長 チャン・ヨンス)は去る20日、瑞草区庁行政支援局事務室とチョ局長の自宅などに検事と捜査官を送り、コンピュータ ファイルと内部文書などを押収物として確保し分析中だ。
検察はイム・某 瑞草区庁監査担当官室課長の身体と事務室も押収捜索したと伝えられた。 区庁行政支援局傘下の‘OK民願センター’は、家族関係登録など個人情報関連嘆願書類の発行を総括する部署だ。 検察関係者は「(チェ前総長と関連した)家族関係登録簿を誰が確認したのかを調べるため瑞草区庁を押収捜索した」と話した。
検察は瑞草区庁行政支援局でチェ前総長の婚外子の疑いをかけられたチェ・某君と母親のイム・某氏に関する個人情報が流出した端緒を捉えたと言う。
これに先立って韓国女性団体連合などは去る9月、チェ前総長の婚外子疑惑報道と関連して個人情報を不法取得・流出した疑いで<朝鮮日報>記者2人とクァク・サンド(54)前大統領府民政首席を、彼らに個人情報資料を渡したと推定される身元不詳の伝達者などをソウル中央地検に告発した経緯がある。 <朝鮮日報>記者らは家族関係登録法違反、個人情報保護法違反、初中等教育法違反の疑いなどを受けている。
瑞草区庁チョ・某行政支援局長は、国家情報院の大統領選挙世論操作および政治介入疑惑と関連して公職選挙法違反疑惑などで起訴されたウォン前院長の側近要人として知られている。 ウォン前院長は2008年に行政安全部長官に任命され、ソウル市行政1部市長時期に共に仕事をしたチョ局長を行政秘書官に抜てきした。
検察は近い将来チョ局長を呼んで職員に個人情報を閲覧させた事実があるか、これを流出したか、どんな経緯で閲覧および流出をしたのかなどを調査する方針だ。 <ハンギョレ>はこの日、チョ局長に何回も電話をかけたが連絡がつかなかった。
イム氏とチェ君の個人情報が瑞草区庁から流出した時点は、<朝鮮日報>の婚外子疑惑報道が出てくる数ヶ月前だと伝えられた。 <朝鮮日報>は去る9月6日‘チェ・ドンウク検察総長 魂外子を隠していた’という題名の記事で‘イム氏とチェ総長の息子は家族関係登録簿に母子家庭として登載されていることが確認された。 2人はチェ総長の人事聴聞会前日の4月1日にソウル道谷洞(トゴクトン)のアパートに引越して借家で暮らしている。 イム氏は8月31日に息子が乗った米国ニューヨーク行飛行機に一緒に乗らなかった’という内容を報道した。
検察はこのような個人情報の場合、家族関係登録簿と住民登録抄本、出入国証明書などを不法に閲覧したり発給を受けずには第三者が確認しがたい情報だと見ている。 検察関係者は「家族関係登録簿は最高裁、住民登録抄本は安全行政部、出入国記録は出入国管理事務所がそれぞれ管理しているが、発行業務のために行政機関はコンピュータ・ネットワークを通じて接続できる。 行政機関が接続すれば該当端末が特定される」と話した。
キム・ジョンピル記者 fermata@hani.co.kr