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「無罪確信」 検事が‘国家情報院コメント’捜査チームを指揮するとは…

登録:2013-10-25 11:08 修正:2014-09-05 20:57
ユン・ソギョル チーム長 交替後‘無罪所信’イ・ジンハン2次長が捜査チームを引き受け
<有罪>意見 起訴捜査チームを <無罪>意見に指揮 …矛盾 指摘
イ・ジンハン ソウル中央地検2次長検事/ニュース1

 ユン・ソギョル(53・水原(スウォン)地検 驪州(ヨジュ)支庁長)前ソウル中央地検特別捜査チーム長が国家情報院事件捜査・裁判業務から排除され、最高検察庁が捜査チームに対する監察に乗り出し、国家情報院事件の公訴維持がまともになされるかという疑問が検察内部から出ている。 さらに捜査チームを指揮するイ・ジンハン(50)ソウル中央地検2次長、チョ・ヨンゴン(55)ソウル中央地検長、キル・テギ(55)最高検察庁次長が捜査チームの意とは全く異なる態度を見せており、このような憂慮をさらに大きくしている。

 イ・ジンハン次長はこの間、非公式的な席でウォン・セフン(62)前国家情報院長などの公職選挙法違反容疑に対して‘無罪’と言及してきた。 彼はウォン前院長の起訴を控えた去る6月<ハンギョレ>との通話で「私は率直に言って(国家情報院事件が)無罪と出てくることを確信できる。 それなら無罪と出てくる可能性が高い事件を起訴するのは正しいのか。 そこに私の悩みがある」と話した。

 イ次長は去る21日、ソウル高等検察庁などに対する国政監査で自身が「公報と捜査総括責任者」と話したが、捜査チームとは異なる意見を持っていた。 ウォン前院長起訴当時、検察高位関係者が「チェ・ドンウク検察総長以下、指揮ライン全部が捜査チームの意見に同意した」と話したこととも矛盾する行動だ。 ユン・ソギョル前チーム長は国政監査で「イ次長が捜査総括責任者というのは事実か」という質問に「私はそうは考えない」と話した。

 結局、ユン前チーム長が捜査から排除され、捜査チームは‘無罪’所信を持っているイ次長の指揮を受けるという矛盾した状況が広がった。 検察関係者は「イ次長が依然として捜査チームと意見が違うならば、自ら指揮業務から手を切らなければならない。 ‘有罪’意見で起訴した捜査チームを‘無罪’意見に指揮するということか」と話した。

 チョ・ヨンゴン地検長の‘急変’も捜査チーム不信の原因だ。 チョ地検長はチェ・ドンウク前検察総長の辞退前後に国家情報院事件に対する態度が変わったという批判を受けている。 チョ地検長は去る6月、ファン・ギョアン(56)法務部長官と捜査チームが‘公職選挙法適用’可否を巡って葛藤を生じさせた時は、捜査チームの意見を貫徹させようと積極支援に出たと言う。 しかし、今回国家情報院職員のツイッター文5万5689件に対して捜査しなければならないというユン前チーム長の報告を受けて「野党を助けるつもりか」として隠ぺいしようとした疑いが国政監査で明らかになった。 シン・ギョンミン民主党議員からは「靴を逆さに履いた」とまで言われた。

 キル・テギ次長が23日、捜査チームを監察するよう指示したことも、その対象と範囲を見る時、政権の顔色を伺っての処置という指摘が出ている。 キル次長は最高検察庁監察本部に国家情報院事件捜査過程に対して監察を指示し、監察対象にユン前チーム長と捜査チーム全員を含め、チョ地検長の‘捜査宥和’疑惑よりはユン前チーム長の‘報告欠落’部分を強調した。 捜査チームが監察を受ける場合、直ちに捜査・裁判にも支障を与える恐れがある。 検察関係者は「新任検察総長候補群に名前が上がったキル次長としては、‘上層部ライン’の雰囲気に敏感にならざるをえないだろう。 捜査チームは真実糾明のために走っているが、その先輩たちは後輩を監察しているならば、今後誰が確信をもって捜査するだろうか」と話した。

キム・ジョンピル、キム・ソンシク記者 fermata@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/608490.html 韓国語原文入力:2013/10/25 10:19
訳J.S(1737字)

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