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錦江支流堤防 100m余り 崩壊… "4大河川事業にともなう逆行侵食のせい"

登録:2013-02-07 09:16 修正:2013-02-07 10:23
6日午後、忠南(チュンナム)公州市(コンジュシ)牛城面(ウソンミョン)魚川里の魚川下流左側斜面に設置された高さ10m余りのコンクリート護岸ブロックが爆撃を受けたように崩れたままに放置されている。 公州/キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr

公州堰下流8km地点 急流
専門家たち "川床を過度に掘って
本流-支流の落差が大きくなり侵食"
半年間放置していた国土庁 "自然侵食"

 監査院が‘総体的不良’と指摘した4大河川事業の錦江区間で、河岸のコンクリート ブロック100m余りが崩れたまま半年近く放置されていたことが明らかになった。 4大河川事業で川底を大量浚渫した影響で起きた逆行侵食のためと指摘されている。

 6日<ハンギョレ>が現場を確認してみると、忠南(チュンナム)公州市(コンジュシ)牛城面(ウソンミョン)魚川里(オチョンリ)の魚川下流左側斜面に設置された高さ10m余りのコンクリート護岸ブロック100m余りが飴めのようにねじ曲がり、まるで爆撃を受けたように崩れていた。 4大河川事業で作った公州堰から下流側8km地点で支流の魚川が出会う合流部で、錦江本流に含まれる。 一般的な支流とは異なり水量が少ない冬季なのに水の流れがザーザーと音を上げて錦江に流れ込んでいた。

 近隣の浚渫土積み置き場で仕事をしているイ・某(43)氏は「昨年夏、大水が過ぎ後に斜面があのように崩れた」と話した。 斜面から河川に流れ込んだコンクリート片は少なくとも数千個、重さにして数十トンと推定される。 半年近く放置されたためにコンクリート片は河川中央部にまでうずたかく積まれていた。

 専門家と環境団体は4大河川事業で錦江本流の川床を過度に浚渫したために、本流と支流の落差が大きくなり起きた逆行侵食の典型的事例と主張した。 逆行侵食とは、通常上流から下流へ徐々に侵食されるのとは反対に下流から上流へ侵食が急速に進む現象を言う。 大田(テジョン)忠南(チュンナム)緑色連合シム・ヒョンジョン幹事は「4大河川事業の後、錦江で確認された逆行侵食事例の中で最も規模が大きい」と話した。 パク・チャングン関東(クァンドン)大教授(土木工学)は 「川の本流を浚渫すれば水流が強まり支流斜面の川床が大水でえぐられコンクリート ブロックが崩れ落ちたのだ。 本流が原状復旧されない限りこういう現象は今後も起きる」と語った。 4大河川事業で錦江流域だけで130kmにわたり4200万立方Mが浚渫された。

 維持・管理責任がある大田地方国土管理庁はこの日午前に遅まきながらこちらの護岸ブロックが崩れた現場を確認した。 国土海洋部は半日後に急いで説明資料を出し‘水流が強くあたる区間で起きる自然侵食現象’と主張した。 しかし大田国土庁河川計画課関係者は「原因を調査をしてみなければならない。 その後どのように補修するかを決めなければならないと見られる」と話した。

 この日、公州堰を訪ねたクォン・ドヨプ国土部長官は記者懇談会で‘公州堰で天然記念物カワウソ1匹が先月31日に発見された’と広報して「時間の経過と共に4大河川周辺の生態系が復元されることが確認されるだろう」と話した。 地域環境団体の集い‘錦江を守る人々’は声明を出して 「昨年10月、錦江で魚数万匹が全滅した原因さえ明らかにできなかった政府がカワウソ1匹をもって錦江生態系全体ガ復元されているかのように広報することは真実の歪曲」と批判した。

 大田国土庁は公州堰上部公道橋欄干表面のコンクリート200m余りが崩落した事実が先月30日に報道され、翌日から特殊セメントを利用して臨時補修を始めた。 コンクリートが固まるのに適切な気温になる春季に作業をすると明らかにしておきながら、クォン長官の公州堰訪問を意識して工事を強行したために再び欠陥工事が憂慮される。

公州/チョン・ジンシック記者 seek16@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/573061.html 韓国語原文入力:2013/02/06 22:00
訳J.S(1763字)

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