本文に移動

監査院 "4大河川 設計不良で16ヶ堰中 15ヶで問題、水質歪曲"

登録:2013-01-17 20:42 修正:2013-01-18 09:45
漆谷(チルゴク)堰の下流 水中撮影映像. 鎮水コンクリートの亀裂の間に深さを測定するために垂らした巻尺80cmを示している。 民主統合党4大河川調査特別委の提供動画をキャプチャー

監査院が李明博政府の核心事業である4大河川事業に対する監査結果を発表した。

 監査院は17日‘4大河川興し事業の主要施設物の品質および水質管理実態’監査結果を発表し、4大河川事業の総体的不良状態を指摘した。 監査院は監査結果報告書で「設計不良のために計16ヶの堰のうち、11ヶの堰の耐久性が不足しており、不合理な水質管理で水質悪化が憂慮される一方、非効率的な浚渫計画で今後過大な維持管理費用所要が予想」されると明らかにした。

 監査院は「4大河川に設置された堰は規模が大きく、稼動水門が設置されているため水門開放時に大きな流速エネルギーによって構造物と堰の下部に大きな衝撃が加えられることになるにも関わらず、それに耐え難い小規模固定堰に適用される設計基準を誤って適用・設計したり、工期短縮などを理由にまともな検証がされずに施工」したとし「計16ヶの堰の内、公州堰など15ヶの堰で侵食を防止するための堰川床保護石積みが流失したり沈下した」と根本的構造不良を指摘した。 また、漆谷堰など3ヶの堰では上下流の水位差による荷重条件を誤って適用・設計したことにより水圧に耐えられない場合、水門が毀損される恐れがあると指摘した。

 監査院は水質と関連しても「4大河川の堰内の水質が滞留時間の増加などにより水環境が変化し藻類が増殖する可能性が高くなるので、富栄養化による弊害を防ぐためにCOD,藻類濃度など適切な水質管理指標で管理することが合理的であるが、一般河川のBODを基準として管理し、藻類濃度などがまともに管理されずに水質状態が歪曲評価・管理されたことにより水質悪化が憂慮される」と明らかにした。

 環境団体と世論の反対にもかかわらず、李明博政府が最重要事業として推進した4大河川興し事業に対して、大統領府と政府は最後まで4大河川反対世論を非難し自画自賛を止めなかった。

 大統領府が1月4日に発表した‘李明博政府国政成果’報告書は、4大河川事業が工期短縮により欠陥工事になったという指摘をはじめ、堰の浸食現象、緑藻発生などの指摘には根拠がないと反論して、現政権の主要成果として広報した。 李明博大統領が任命した監査院長の下での監査院が政権末期に出した4大河川‘総体的不良’監査結果を契機に、今後4大河川事業を巡る論議に火がつくものと見られる。 ク・ポングォン記者 starry9@hani.co.kr

以下は監査結果発表内容。(以下省略)

https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/570144.html 韓国語原文入力:2013/01/17 19:02
訳J.S(1234字)

関連記事