金正恩北韓労働党第1秘書が党中央軍事委員会拡大会議を主宰して 「自主権を守るための綱領的指針となる重要な結論」を下したと<朝鮮中央通信>が3日報道した。 李明博大統領はこの日昼、大統領府内にある国家危機管理状況室(いわゆる‘地下バンカー’)を訪ね、北韓の核実験の動きに対する徹底した対備を指示した。
通信は党中央軍事委員会委員長職を兼ねている金正恩第1秘書が会議で下した‘重要な結論’が具体的に何か、会議がいつどこで開かれたのかなどは明らかにしなかった。 ただし、会議に中央軍事委員だけでなく「人民軍最高司令部作戦指揮構成員、海軍、航空および反航空軍、戦略ロケット軍をはじめとする大連合部隊の指揮構成員が参加した」と明らかにした点に照らして、核実験などに関連した軍事部門の具体的措置が議論されたものと見られる。 北韓は軍部および国防関連問題は党中央軍事委員会で最終結論を下す。
国防委員会は先月24日声明を通じて‘自主権守護の全面対決戦’を宣言し、米国を狙った‘高水準の核実験’を予告した経緯がある。 その10日後に発表された党中央軍事委拡大会議は党・政(国家機関)・軍の意志決定手続きが終えられた可能性を示す。 これに先立って先月27日には金正恩国防委第1委員長は‘国家安全および対外部門働き手協議会’を招集して 「実際的であり強力な国家的重大措置を取る断固たる決心を表明した」と明らかにした。 北韓が国家安全・対外部門働き手協議会の開催や党中央軍事委会議招集事実を公開したことは非常に異例的だ。 このような意志決定方式は金正日国防委員長に比べてカリスマと指導力が脆弱な金正恩第1秘書の場合、党と国家機関の公式機構など制度化された組織に基づいた統治方式を選んでいることを示している。
朝鮮中央通信はまた、この日の会議で「我が党の先軍革命指導を高く掲げて軍力(軍事力)強化で一大転換を起こすにあたっての問題と組織問題が討議された」と明らかにして、過去には18人水準だった党中央軍事委員に対する人事があったと分析される。
李大統領はこの日、大統領府地下壕を訪ね、アン・クァンチャン危機管理室長から北韓の動きの報告を受け、対備態勢などを点検した。 李大統領はこの席で 「各単位別によく点検して対備態勢をきちんと備えろ」と指示したとパク・ジョンハ大統領府報道官が伝えた。
カン・テホ、アン・チャンヒョン記者 kankan1@hani.co.kr