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[社説] 孤立と共存の岐路に立った北韓

登録:2013-01-25 20:32 修正:2013-01-29 10:44

 北韓が長距離ロケット発射に対する国連安保理制裁決議以後、連日反発強度を高めている。 外務省、国防委員会、祖国平和統一委員会(祖平統)等、対外・対南関連機関が総動員で一日が長いとばかりに声明を出している。 それだけ中国まで参加して全員一致で通過させた今回の安保理決議が北韓にとって大きな圧迫と苦痛を与える内容を含んでいるためだろう。

 北韓外務省は23日安保理で制裁決議が通過するやいなや、第3次核実験の可能性を表明し6者会談と非核化の廃棄を宣言する声明を発表した。 24日には形式と内容の両面で一段階強度を高めた。 外務省より格が高い国防委員会が声明を出して 「全面対決戦で我々が発射し続けることになる色々な衛星や長距離ロケットも、我々が進める高水準の核実験も、我が人民の不倶戴天の敵である米国を狙うことになるということを隠しはしない」と宣言した。 国防委はまた‘おくびょう者’等の用語を使って制裁に参加した中国もまとめて非難した。

 昨日は労働党対南宣伝機構である祖平統が乗り出し、我が国(韓国)が対北韓制裁決議に加担すれば‘強力な物理的対応措置’を取ると威嚇した。 ‘制裁はすなわち戦争であり宣戦布告’として「すでに挑発には即時的な対応打撃で、侵略戦争には正義の統一大戦で答えることを宣言した」と明らかにした。 1992年南北間で締結された非核共同宣言を無効にし、対決政策を放棄しない限り対話に乗り出さないと宣言した。 3機関が連日立ち上がり、国際社会と我が国、米国、中国を相手に圧力には絶対に屈しないという強い意志を明らかにしたのだ。

 北韓が強く反発するのは、危機を精一杯に煽ることによって米国に両者対話の必要性を浮上させ、我が国には宥和策を誘導し、中国の支援を確保しようとする下心もあるだろう。 だが、国際社会は今回の安保理決議を通じて‘挑発-交渉-補償’という既存の枠組みから抜け出して‘悪い行動には懲罰、良い行動には報償’をするという確実なメッセージを送った。 特に習近平 共産党総書記が率いる中国が以前とは違い、国際社会と歩調を合わせている点は意味が大きい。

 この間の行動パターンから見る時、北韓が近い将来に核実験をする可能性は非常に大きい。 これに対抗して国際社会もより一層強力な制裁で対抗するだろうことも確実だ。 3次核実験と追加制裁の孤立の道に行くか、追加挑発を自制して共存共栄する大妥協の道に行くかの1次選択権はもちろん北韓にある。 我が国をはじめとする当事国にも北韓が冷静さを取り戻し対話の場に出てくるようにする責任がある。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/571326.html 韓国語原文入力:2013/01/25 19:10
訳J.S(1185字)

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