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[社説]「暮らしを変える大統領選挙」にしなければというろうそくの叫び

登録:2017-05-01 01:03 修正:2017-05-01 07:01
第19代大統領選挙前に行われる最後のろうそく集会「広場の警告! ろうそく民心を聞け! 第23回汎国民行動の日」が29日夕方、ソウルの光化門広場で開かれている=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

 29日午後、ソウルの光化門(クァンファムン)で「広場の警告! ろうそく民心を聞け」という主題で23回目のろうそく集会が開かれた。大統領選挙前としては最後のろうそく集会で、参加者は「私たちの暮らしを変える大統領選挙にしなければならない」として、ろうそく市民の要求が大統領選挙政局から消えているという現実に憂慮を示した。実際、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾・拘束以後に得票競争が熾烈になりながら、今回の大統領選挙を産みだした主役であるろうそく市民の意思と精神が忘れられていくようで残念だ。大統領候補らは今からでも改めて今回の大統領選挙の意味と時代的要求を再確認しなければならない。

 この日の集会では、THAAD撤回とセウォル号惨事真相究明をはじめ、労働改革と最低賃金、性的マイノリティ、マスコミ改革など多様な民生懸案に対する要求が溢れでた。キム・ファンギョン言論労組委員長は「李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵政権に対抗して公正報道を叫び解職された言論労働者が、未だに復職できずにいる」として「言論積弊清算」を強調した。これまでろうそく集会を支えてきた退陣行動が、大統領選挙前の処理を要求した言論掌握防止法など「6大緊急懸案」はすでに水泡に帰した。政治・選挙制度改革はもちろん、検察など公安統治機構の改革と労働・教育改革など10大分野100大改革課題も大統領選挙以後に持ち越された。

 問題は大統領選挙局面で選挙工学が作動して、「改革」より「統合」側に候補者の政策の重心が移され、大統領選挙後の改革課題がまともに実現されるだろうかという点だ。中でも経済危機に加えTHAAD配備などの安保問題が懸案に浮上し、与小野大の国会が改革に力を出せるかという憂慮が高まっている。合理的保守ではなく保守的ポーズを見せる候補が躍進の兆しを示している大統領選挙の流れも、大統領選挙以後の憂慮を引き起こしている。ろうそく市民の意に従うという大統領候補ならば、こうした時であるほど私たちの暮らしをまともに変えられるよう改革の意思を確かめ合うのはもちろん、政策実現の方法論まで徹底して具体的に準備しなければならない。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/792879.html 韓国語原文入力:2017-04-30 17:04
訳J.S(1022字)

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