登録 : 2017.02.17 03:30 修正 : 2017.02.17 07:23

 “ろうそく革命”が岐路に立たされている。「朴槿恵(パク・クネ)弾劾」を超えた「40年間の弊害清算」の夢が挑戦に直面した。2回も(サムスン電子の)イ・ジェヨン副会長の拘束を試みたパク・ヨンス特別検察官チームをめった切りにする守旧メディアの報道が、これを予告している。

 (先月)イ・ジェヨン副会長の令状が棄却されてから、“ろうそく”と“太極旗”に対する両非論的なアプローチや焦点ぼかしが露わになり始めた。ここぞとばかりに、その6日後には、国政壟断のある“共犯”は執権以来初めて単独インタビューに応じ、インターネット放送に顔を出した。また、他の“共犯”もその日から「民主主義の特検ではない」として、特検捜査に抵抗し始めた。

 “賦役政党”も太極旗集会の内外では合いの手を入れ始めた。「いかなる行政にも全部(ブラック)リストがある」(キム・ムンス元京畿道知事)、「ろうそく集会に北朝鮮が希望という旗がなびいている」(イ・インジェ元議員)など、行き過ぎた言動が続いた。

 その間、ろうそく集会が激しく押し上げた弊害清算の戦線は危うくなった。経済改革、マスコミ改革、検察改革など、ろうそく精神の制度化は壁にぶつかった。国政壟断の真相究明とその主役・賦役勢力の断罪のための特検捜査は時間に追われている。サムスン以外の財閥捜査や“検察壟断”には着手すらできなかった。「ホワイトリスト」の中の御用団体を動員した政治工作やチェ・テミン一家の数千億ウォン台の違法な財産形成疑惑に対する捜査にも、人手と時間が足りない。

 大統領府に対する家宅捜索の失敗に続き、事情聴取まで不発に終われば、朴槿恵大統領の断罪も竜頭蛇尾になる可能性がある。弾劾審判も、憲法裁判所が日程を急いでいるが、大統領側の引き延ばし作戦により、3月初めの判決を安心するにはまだ早い。

 ろうそく革命が躓いているのには野党の責任もある。大統領選の形勢が一方的に傾き、あまりにも早合点し過ぎた。“勝者の呪い”に陥る兆しさえ見える。「大統領選挙で勝てば、すべて解決する」という生半可な楽観論で、懸案から遠ざかっていた。「誰が出ても勝つ」という傲慢さから各自が生き残るの道へと進んだ。

 その間“太極旗部隊”は、偽ニュースを量産し、弾劾さえ阻もうとしている。守旧メディアは、過激な勢力の不買運動の脅迫と資本権力の物量攻勢を意識したかのように、特検捜査にまでケチをつけ始めた。そのうち、弾劾決定以降逆風の兆しが見えれば、どのように豹変するか分からない。

 野党には軌道修正が必要である。“ろうそく”は真実を滋養分にして成長してきた。進歩と保守にかかわらず、大半のメディアが先を争って明らかにした国政壟断の実状が、1千万以上のろうそくを呼び集めた。そのろうそくの力でここまで来た。これからは法と制度に昇華させるろうそくの進化が必要である。大統領選挙の日程の中でも“ろうそく立法”に力を合わせなければならない。ろうそく集会を支えてきた「朴槿恵政権退陣のための非常国民行動」は、セウォル号惨事の真相究明とマスコミ掌握の禁止に関する立法など、6大緊急懸案を政界に要求してきた。事実上廃棄される運命に置かれた国定歴史教科書を除いては、(これらは)十分に実行されていない。彼らは14日には財閥改革、公安統治機構改革、政治・選挙制度改革などに向けた30の優先改革課題の立法も国会に求めた。

キム・イテク論説委員//ハンギョレ新聞社
 しかし、野党3党がすでに約束した放送掌握防止法と公職者不正捜査処法、商法など改革立法さえも“賦役政党”の反対に阻まれている。改革に対する抵抗も突破できるのは、真実だけだ。真実を明らかにして知らせることから、再びろうそく市民と力を合わせなければならない。それがろうそくの夢を守る道でもある。

 民主政府10年間で成し遂げた成果も9年間で覆された。なぜそうなったのか、振り返ってみる必要がある。経済改革と民生に力を入れて、マスコミ改革で世論の流れを正し、検察改革で統治機構を正常化しなければならない。大統領を変えるだけで、すべてが解決するわけではない。

キム・イテク論説委員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2017-02-16 18:24
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/782964.html 訳H.J(1840字)

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