登録 : 2016.12.16 03:36 修正 : 2016.12.16 09:02

高校1年生のイ・スジンさんが今月10日午後、ソウル光化門広場で開かれた第7回汎国民行動のろうそく集会で、自由発言している姿=ノーカットVライブキャプチャー//ハンギョレ新聞社
 先週末、ソウル光化門(クァンファムン)広場の舞台に上がった女子高生イ・スジンさんは「操り人形の辞任で終わりを迎えるのではなく、これからが始まり」だと堂々と話した。「弾劾でもうおしまいですか、朴槿恵(パク・クネ)で終わりですか」という司会者の問いに、ろうそく集会に参加した市民たちは「いいえ」と答えた。

 国会の弾劾訴追以降、(人々は)「朴槿恵で終わり」という側と「これからが始まり」という側に分かれている。前者は黄教安(ファン・ギョアン)代行体制を認めたうえで、世の中が“法”の手続きを尊重し、早く“安定”を取り戻すべきだと強調する。後者は8・15、4・19、6月抗争以来、“骨折り損のくたびれ儲け”だった歴史を繰り返さないためにも、今度こそ40年間積もり積もった「朴正煕(パク・チョンヒ)-朴槿惠体制」の積弊を清算しようと呼びかける。「大韓民国よ、新しく生まれ変われ」、「これからも覚醒しつづけますか」と問いかけた歌手イ・ウンミ氏やろうそくを掲げて「はい」と答えた市民たちも、後者に近いだろう。

 「朴槿恵で終わり」という主張は「保守よ、ここで一旦死のう、そして新しく生まれ変わろう」と主張する。朴槿恵だけを変えて朴槿惠体制はそのまま生かそうということだ。彼らは「朴正煕-朴槿惠体制」、つまり政経癒着と権力とマスコミの癒着を土台にした守旧保守独り勝ちの既得権体制を40年間支えてきた運命共同体だった。彼らは国家情報院のコメント事件、セウォル号惨事、チョン・ユンフェゲートなど、危機の度に以心伝心で助け合いながらこの体制を共に維持してきた。

 コメント事件で大統領選挙介入問題が大きくなると、「大統領選挙に介入して、世論をねつ造するのが狙いだったら、あえて330位のサイトを選ぶだろうか。対北朝鮮心理戦という説明をなぜ信じないのか」と主張しながら、朴槿恵を擁護した。法の技術者たちも捜査・裁判過程で選挙法に対する有罪判決だけは阻止し、当選の正当性は守ろうと努力した。

朴槿恵とセウォル号//ハンギョレ新聞社
 セウォル号事故以降には真相究明を求める遺族たちを「お金をさらに引き出そうとして、あのようなことを言っている」と侮辱する親朴突撃隊と“イルベ類”の味方となり、国政調査特別委員会の無力化に力を合わせた。最近、弾劾案にセウォル号7時間を盛り込むかどうかが議論になった際には、ついに「事故が伝えられた時はゴールデンタイムが過ぎた後だった。朴大統領がその時刻に現場にいたとしても、何も変わらなかったはず」、「犠牲者数は、朴大統領の対処とは関係ない」(「朝鮮日報」12月8日付社説、15日付コラム)という主張まで展開した。

 しかし、その日の午前9時19分の初放送直後、大統領が執務室に出て、国家安保室に「VIPに報告するための映像」を現場に催促せず、「救助だけに専念せよ」と一言でも指示していれば、状況は変わっただろう。海洋警察が海事安全法第43条3項によって、船長に直ちに下船処置を命令したなら、セウォル号に「早く脱出させよ」と無線で促しながら、隣で待機していた2千トン級のドゥルラエイス号までいたので、十分に救助できたはずだ。船が59度まで傾いた9時45分頃でも、6分17秒で全員脱出できたという分析(嘉泉大学超高層防災融合研究所が検察に提出した報告書)まで考慮すると、彼らの主張は明確に真実を捻じ曲げている。

 チョン・ユンフェゲートは、朴槿恵政権にとって最大の危機であると同時に機会でもあったが、附逆した法技術者たちが「文書流出事件」に仕立て上げることで、更生の機会を逃した。これを主導した金淇春(キム・ギチュン前大統領府秘書室長)とウ・ビョンウ(前民政首席秘書官)が断罪の対象になったことは因果応報だ。

キム・イテク論説委員//ハンギョレ新聞社

 今、弾劾審議や国政調査、特検捜査で“朴槿恵”とその共犯・附逆者の清算作業が進められている。しかし、“朴槿惠体制”の附逆者らは、ろうそくの前で息を殺し、再起の機会をうかがっている。朴槿恵を批判し弾劾する隊列には不本意ながらのまれたが、体制動揺の兆しを目前にして待ったをかけ始めた。

 朴槿惠体制の清算と新体制の建設は、40年来の至難な課題だ。これから始めなければならない。政経癒着、権力とマスコミの癒着を暴き出し、財閥改革、マスコミ改革、検察改革を成し遂げることが重要なのも、そのためだ。

キム・イテク論説委員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2016-12-15 19:01
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/774854.html 訳H.J(1904字)

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