登録 : 2016.11.01 23:27 修正 : 2016.11.02 22:56

「朴槿恵(パク・クネ)-チェ・スンシル ゲート」は、2012年の大統領選挙で朴槿恵大統領作りに死力を尽くし、過去4年にわたり朴槿恵政権のすべての実情をひた隠しにしてきたセヌリ党-検察-保守メディア-財閥の作品だった。朴槿恵大統領は直ちに職務を中断しなければならず、セヌリ党は謝罪し、親朴系は政界を引退しなければならない。今は政権交替をはるかに越えて、国家再構造化が必要な時だ。

緊急逮捕されソウル拘置所に移送されたチェ・スンシル氏が1日午前、検察の調査を受けるため、ソウル瑞草区(ソチョグ)のソウル中央地検に入っている/連合ニュース
 まだ多くの新たな暴露や証拠が必要だろうか?私たちはすでにすべてを知った。過去4年間に起きたことは、江南(カンナム)の巫女に大統領が権限を譲り渡した結果だったということを。人事、政策、国政のあらゆる分野で、国民の運命は私たちが選んでもいないある種のゾンビ集団に左右されてきたということを。陰の実力者の推薦で作られた現内閣は「スンシル内閣」であり、創造経済、開城(ケソン)工業団地閉鎖、THAAD配備、国定教科書のような理解不能なプロセスを経て立案、宣言、推進された政策は「スンシル政策」である可能性が大きく、国会論議でもひたすら大統領府の挙手機の役割をしてきたセヌリ党は、実は「スンシル党」だったということを。

 したがって、朴槿恵大統領は法的、道徳的、政治的な正当性を完全に喪失しており、いかなる人事権も政策決定権も行使する資格がない。朴槿恵大統領は直ちに職務を停止しなければならず、「スンシル内閣」は解散しなければならない。過去4年間、ひたすら大統領の意中に従い、きわめて便宜的に捜査権を発動してきた現検察には、いかなる検察権も行使する名分がない。業務を中断しなければならない大統領が、相変らず決定権を持っているので「李明博(イ・ミョンバク)のウ・ビョンウ」と呼ばれるチェ・ジェギョン検事が民政首席秘書官に任命され、空港で直ちに拘束しなければならない最大被疑者チェ・スンシルを解放し、すべての疑惑人物が同時に帰国するという「共謀疑惑」現象が発生した。それでもなお、朴槿恵大統領が国家の大事を決めるのを見守り続けなければならないのだろうか?私たちの生命と安全が危うい。

 大韓民国政府の樹立以後、いや、高麗、朝鮮王朝時代を見まわしても、今回のよう何の資格もない陰の実力者が国政を壟断した例はなかった。だから、これは朴槿恵-チェ・スンシル ゲートとだけ見ることはできない。「朴槿恵-チェ・スンシル ゲート」は2012年の大統領選挙で朴槿恵大統領作りに死力を尽くし、過去4年間にわたり朴槿恵政権のすべての実情を徹底して隠してきたセヌリ党-検察-保守メディア-財閥の作品だった。具体的には、彼女が公人として判断力、知的能力、意志決定力に深刻な障害があるということを知っていながら、権力を握るために朴正煕(パク・チョンヒ)への郷愁を活用して彼女を大統領にした背後勢力は、李明博のセヌリ党と核心既得権勢力だった。チョン・ユンフェ文書波動をはじめ彼女の実情を矯正できる数回の機会があったのにもかかわらず、それを覆い隠して反対派を従北(朝鮮)に追い立てて、外交、安保、経済、すべての点で韓国を崖っぷちに追い込んだ主役はセヌリ党だ。チェ・スンシルと大統領府の門番権力による権力壟断は、何をしても検察と保守メディアがしっかり支えてくれるという自信なしには不可能だった。

 かつて李承晩(イ・スンマン)政権は崩れてもその柱だった自由党は再び共和党に変身し、朴正煕が死亡するや彼に忠誠を捧げた人物は民正党として再起し、全斗煥(チョン・ドゥファン)が退いても彼らは民自党、新韓国党、ハンナラ党、セヌリ党に変身して今も権力を享受している。そうなった理由は、実質的な権力勢力が大統領や数人の政治家だけにすべての責任を負わせ、新たなフレームで世論を糊塗したためだ。今の朴槿恵同情論、改憲論、挙国内閣論がそれだ。特に保守メディアは過去4年間の事実上の国政空白を無かったことのようにしたり、その間にセヌリ党と検察が何をしたかを問わず、チェ・スンシルらの権力壟断だけにこの事態を追い込む可能性が濃厚だ。セヌリ党は党名を変えて再執権を狙うだろう。

キム・ドンチュン聖公会大NGO大学院長、新たな百年研究院長=資料写真//ハンギョレ新聞社
 沈没する船のネズミのように、彼らは脱出の支度をしており、すぐに朴槿恵大統領も見捨てるだろう。そして何事もなかったかのように、来年の大統領選挙を人物競争の構図に追い込んだり、内閣制への改憲を推進するだろう。今日の国家大混乱の責任者が、早くも雇われ社長を見捨てて、生き残りのために足掻いている国では、経済も安保も国家の対内外的品格もめちゃくちゃになるだろう。

 そこで私は、国家のあらゆるシステムを完全に駄目にしたこの事態に対する徹底した真相究明が優先だと考える。そうするためには朴槿恵大統領は直ちに職務を中断しなければならず、セヌリ党は謝罪して、親朴系は政界を引退しなければならない。挙国中立内閣を検討するにしても、独立した検察権が保障されるという前提が必要だ。憲政秩序の混乱を恐れる必要はない。

 今は政権交替をはるかに越える、国家再構造化が必要な時だ。野党もこの時代的課題を正しく遂行できなければ国民に無視されるだろう。

キム・ドンチュン聖公会大NGO大学院長、新たな百年研究院長

韓国語原文入力:2016-11-01 19:45
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/768347.html 訳J.S(2279字)

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