登録 : 2016.11.01 22:07 修正 : 2016.11.02 05:48

チェ・スンシル氏が大統領府付属室のイ・ヨンソン行政官が運転する車に乗り、常時大統領府に出入りしていた門は、警護室職員の間では11門と呼ばれる所で、一般訪問客が大統領府に出入りする東側の年豊門や西側の時和門ではなく正門だ//ハンギョレ新聞社
 チェ・スンシル氏が政権の序盤期から大統領府に常時、大統領府付属室の車で出入りしていたという報道(ハンギョレ新聞)は衝撃的だ。最もセキュリティーが徹底しているべき大統領室が最低限の身元確認手続きもせずに一般人に直にさらされていたという事であるためだ。さらに警護規則の遵守によってチェ氏の車を検問しようとした警察幹部がチェ氏の恨みを買って左遷されたという話には開いた口がふさがらない。「秘線(陰の)実力者」により大統領府の警護機能までこのように無惨に崩されていた例は過去の独裁政権時にも見られなかったものだろう。

 大統領制の国家では大統領の身辺の安全が大変重要なために、毎年途方もない予算と人材を警護業務に投じている。韓国も同様である。大統領府の敷地内は警護室、周囲の警備は警察が担当し、周辺の山岳地帯は軍部隊が常時駐留している。大統領の催事は現場では多数の市民が検問に応じ、大統領の移動経路は交通統制されるのが基本だ。市民が多くの不便を受けながらもそれを容認しているのは大統領の安全が重要という共通認識のためであろう。

 一般人のチェ・スンシル氏が警護の原則を全て無視して大統領府を好き勝手に出入りしていたという報道に、大きな挫折感と背信を感じざるをえない。一線の警察と軍人は夜を徹して大統領の周辺を守ることに努めているのに、一般人のチェ・スンシル氏が身元の確認も拒否したまま常に大統領に近づいていたということは、納得できるだろうか。市民にはあらゆる不便をかけながら、自分の「秘線」の側近にはあらゆる事を免除している大統領を前にして、果たして予算と人材を投じてそのような大統領の身辺を守る価値があるのか問わざるをえない。

 しかし大統領府は知らん振りで一貫している。大統領府のチョン・ヨングク代弁人は「(検察が出入り記録などを調べるのなら)最大限の協力をする」とだけ述べている。大統領府自らが明らかにすれば良いことを検察に委ねる卑怯な態度が国民をいっそう腹立たせているのだ。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2016/11/01 17:33(1017字)

原文: http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/768331.html 訳T.W

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