登録 : 2016.08.05 06:20 修正 : 2016.08.05 07:15

東西発電の蔚山火力発電所=資料写真//ハンギョレ新聞社
 韓国東西発電蔚山(ウルサン)火力発電所で有害物質のジメチルポリシロキサン(dimethylpolysiloxane)数百トンを排水に混ぜて海に放出した事実が分かり、蔚山海洋警備安全処が調査している。発電所の排水を放出する際に海水との温度差のために生じる泡を防ぐ消泡剤として使ったという。他の発電所でも使っていた可能性があり、産業通商資源部は全国77カ所の発電所を調査している。韓国水力原子力は、古里(コリ)原子力発電所や慶州の新月城(ウォルソン)原発でもこれを使ったことを確認し、排出量と排出期間などを追加調査していると4日、明らかにした。

 ジメチルポリシロキサンは薬品や医療用素材に使われているが、多量に摂取したり皮膚に直接触れると有害とされている。海洋水産部はこの物質が海洋環境管理法2条が規定する有害液体物質に該当し、海洋排出自体が禁止されていると明らかにした。国際的にも海洋放流が禁止されていて、濃度や量に関係なく海に放流してはならないというものだ。

 発電所が長年この有害物質を消泡剤として使い続けたことは政府の国内安全規制がでたらめだったためだ。化学物質管理法はこの物質を有害物質として特別指定していなかった。発電所側は海洋排出制限物質だが、排出基準値が決まっていなかったことが問題だと釈明している。であるなら一層政府の責任は重い。問題が明らかにならないと厳しく対処しない政府の甘い安全管理がこれが最後とは思えないだけに心配になる。

 海上警察の調査は今年3月に発電所周辺の漁師が「激しい悪臭がする」と申告してから始まったという。政府はこの物質を各発電所がこれまでどれくらい使ったか調査して明らかにしなくてはならない。政府レベルで使用中断を指示した昨年8月以降にも使い続けていたところがあれば、一層厳しく処罰すべきである。

 各地の発電所は昨年8月まではジメチルポリシロキサンを消泡剤として使っていたと認めている。政府はこの物質の大量排出が海洋環境に及ぼした影響について綿密に調査し、詳しい情報を公開すべきだ。この消泡剤の他にも他の有害物質が排水に含まれていないかも今回の機会に調査して当然だ。発電所の排水は農業用暖房水として使われているが、これも問題がないか調査すべきだ。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016/08/04 17:52(1082字)

原文: http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/755209.html 訳T.W(1082字)

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