デルタ株がまん延したことでファイザー、モデルナ、ヤンセンファーマ(ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門)のワクチンの予防効果が91%から66%に低下したという研究結果が発表された。
米国疾病予防管理センター(CDC)は、初期のワクチン接種者と、医療スタッフなどの必須事業所に従事する4217人の人々を対象とした追跡調査を行い、このように発表した。UPIなどの海外メディアが24日に報道した。CDCの研究者は「こうした傾向は慎重に解釈しなければならない。ワクチンの効果は時間が経つにつれ低下しうるためだ」と述べた。
この研究内容によると、2020年12月14日から今年4月10日までのワクチン接種初期には、これらのワクチンの効果は91%と評価された。しかし、デルタ株が優勢な変異種となった今年8月14日に至るまでの期間に、予防効果は66%に低下した。
研究者たちはこれについて「新型コロナウイルスワクチンの予防効果は徐々に低下しているが、依然として感染リスクを3分の2下げる効果が保たれているという事実から見て、ワクチン接種の重要性は明らかだ」と述べた。
CDCが同日に公開したもう一つの研究によると、5月1日から7月25日までにカリフォルニア州ロサンゼルス郡で感染が確認された4万3000人のうち、25%はワクチン接種を完了した人で、71%はワクチン接種を受けていない人だった。また入院患者は、ワクチン接種を受けていない人の数が接種を済ませた人の25倍にのぼっていた。