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「日本との貿易が公平になることを望む」 安倍と密月のトランプ大統領、貿易では警告

登録:2019-05-27 06:13 修正:2019-05-27 08:30
到着初日、日本の財界トップらと晩餐 
 
「これから数カ月以内に大きな発表を期待」 
「7月の参議院選挙前まで待つ」との伝言も
ドナルド・トランプ米大統領が日本訪問初日の25日午後、東京で開かれた日本財界トップらとの晩餐で演説している=東京/AP・聯合ニュース

 「日本は米国と貿易で長年有利な立場に立ってきたが、それをもう少し公平にしてもらいたい」

 ドナルド・トランプ米大統領が日本国賓訪問初日の25日、最初にこなした日程は、ソフトバンクグループの孫正義会長やトヨタ自動車の豊田章男社長など、日本の主要企業のトップらとの晩餐だった。彼は駐日米国大使館官舎で行われた同日の行事で、「今後数カ月以内にいくつかの大きな発表ができることを希望する」と述べた。現在進行中の米日両国貿易協定である物品貿易協定(TAG)の交渉が「数カ月以内に終ることを望んでいる」という考えを強調したのだ。

 トランプ大統領と日本の安倍晋三首相は外交・安保分野ではいつになく強固な蜜月関係を誇示しているが、貿易では事情が異なる。トランプ政権は昨年676億ドル(約80兆3000億ウォン)の対米貿易黒字を記録した日本を圧迫している。トランプ大統領が到着した25日にも、茂木敏充経済再生相とロバート・ライトハウザー米国通商代表部(USTR)代表は2時間半にわたって貿易交渉を進めたが、意見の相違は依然として残っている。日本経済新聞は「トランプ大統領が(日米貿易交渉における)早期の成果を求めており、日本も協力するという姿勢」だとしながらも、米国の自動車関税の脅威▽日本の農産物関税▽為替レート問題など、核心分野をめぐり依然として隔たりがあると報じた。

 両国間の本格的な貿易交渉は、改憲を目標に掲げてきた安倍政権の命運をかけた7月の参議院選挙後に行われる見込みだ。「FOXニュース」のジョン・ロバート記者は26日、自分のツイッターに「トランプ大統領が東京から電話をかけてきた。彼は『貿易交渉の妥結を推進することに先立ち、7月に行われる日本の参議院選挙が終わるまで待つ』と話した」という書き込みを掲載した。

東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/895353.html韓国語原文入力:2019-05-26 21:08
訳H.J

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