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ブルックス前司令官「北朝鮮の非核化促すために北朝鮮経済発展ファンドが必要」

登録:2019-04-05 06:20 修正:2019-04-05 08:16
ニューヨークのコリアソサエティー懇談会で 
「非核化した場合、経済発展を支援する現金があることを確認できるようにすべき」 
「北朝鮮の経済開発は、中国が特権持つ方式ではなく、韓国中心に」
2017年11月、ビンセント・ブルックス当時在韓米軍司令官が、京畿道平沢市のキャンプ・ハンフリーを訪問したドナルド・トランプ米大統領に随行している=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 ビンセント・ブルックス前韓米連合司令官は3日(現地時間)、北朝鮮の非核化を促すため、国際的な「北朝鮮経済発展ファンド」を作る必要があると述べた。在韓米軍司令官(兼職)出身の人物が、北朝鮮の非核化案として「経済的カード」に言及したもので、注目を集めている。

 ブルックス前司令官は、米ニューヨークのコリアソサエティーで行われた「朝鮮半島の次の段階」懇談会で、「非核化さえすれば、北朝鮮の経済発展を支援する現金が用意されているということを、北朝鮮が目で確認できなければならない」とし、このように述べたと「聯合ニュース」が報じた。

 ブルックス前司令官は、「国連安全保障理事会の制裁を維持する一方、北朝鮮の経済発展の青写真を示すことで、実質的な非核化措置を誘導しなければならない」と述べた。また「非核化の目標を達成するまで、北朝鮮がその金を手にすることはできないだろう」とし、「今、経済開発計画を提示しても、施行は非核化の後に行わなければなければならない」と述べた。

 さらに「北朝鮮の経済開発は中国が特権を持つ方式になってはならない」とし、「北朝鮮の未来と経済開発は韓国を中心に国際社会レベルでアプローチすべきだ」と主張した。また、北朝鮮の体制保証についても、「物理的かつ軍事的体制保証とは異なる側面で、経済的体制保証を考えることもできる」と述べた。

 ブルックス前司令官は、2月末にベトナムのハノイで開かれた第2回朝米首脳会談が物別れに終わった後、苦境に陥った朝米交渉のモメンタムを蘇らせるため、韓国が主導的役割を果たすべきだと強調した。彼は、昨年締結された9・19南北軍事合意を速やかに履行し、相互の敵対関係を終わらせる宣言を推進する一方、韓国主導で北朝鮮の経済開発計画を具体的に樹立することを提案した。

 ブルックス前司令官は韓米防衛費分担金協定が今年から1年間の有効期間に締結されたことについて、「1年契約は短すぎる。政治的な要因から安全性を確保するためには、もう少し(期間を)延長する必要がある」と述べた。

 1980年代に在韓米軍で勤務した知韓派とされるブルックス前司令官は2016年4月、黒人としては初めて韓米連合司令官に赴任し、昨年11月まで勤務した。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/888681.html韓国語原文入力:2019-04-04 13:07
訳H.J

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