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「トランプ、金正恩にビッグ・ディール文書を渡した…会談の扉は開けておいた」

登録:2019-03-05 06:19 修正:2019-03-05 08:11
ボルトン補佐官、CNNなど放送に出演し、ビッグ・ディールに言及 
 
「広範囲な非核化」求める見返りとして 
北朝鮮の目覚ましい経済発展像を提示したが 
金正恩委員長が同意せず 
 
北朝鮮、老朽化した原子炉など制限的譲歩 
トランプ大統領は対話する準備ができている 
対北朝鮮経済制裁は引き続き検討
ジョン・ボルトン米国家安全保障補佐官//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領がハノイで開かれた第2回朝米首脳会談で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に、核と弾道ミサイルをはじめ、生物化学(BC)兵器に至るまで、「広範囲な非核化」の要求を盛り込んだ文書を渡したことが確認された。こうした非核化基準を立てたトランプ大統領は、その見返りとして、北朝鮮の目覚しい経済発展像を提示し、金委員長に“ビッグ・ディール”に応じることを求めたという。

 ジョン・ボルトン国家安全保障会議(NSC)補佐官は3日(現地時間)、米国のCBSやFOXニュース、CNNに相次いで出演し、このように述べた。また、ボルトン補佐官は“悪いディール”をするよりむしろ“ノー・ディール”を選んだトランプ大統領が「米国の国家的な利害を守った」という点で、会談は「成功的」だったとし、合意が見送られたことに対する国内の批判世論の遮断に努めた。

 ボルトン補佐官が「FOXニュースサンデー」とのインタビューで明らかにした2人の首脳会談の“舞台裏”は、比較的簡単だった。彼は「(トランプ)大統領は自身が『ビッグ・ディール』と呼ぶ非核化を受け入れるよう(金委員長に)求め続けた。核と化学・生物兵器を放棄し、弾道ミサイルも放棄するよう説得した」と明らかにした。金委員長に渡した文書はハングルと英語で「我々が望んでいることをまとめた」ものだと説明した。彼は、トランプ大統領が「その見返りとして、(北朝鮮が)未来に莫大な経済」を得られると提示したが、金委員長は同意しなかったと伝えた。

 ボルトン補佐官はCBSの「フェイス・ザ・ネイション」にも出演し、「シンガポールで開かれた初の首脳会談当時から、我々の要求は北朝鮮が完全な非核化を約束することだった」とし、弾道ミサイルと生物・化学兵器計画を含む非核化概念を示した。一方、北朝鮮は交渉テーブルに「寧辺(ヨンビョン)団地の老朽化した原子炉と高濃縮ウラン再処理能力の一部を含む非常に制限的な譲歩」を載せたと主張した。

 ボルトン補佐官は、北朝鮮がその見返りに「かなりの制裁解除」を要求したが、「(トランプ大統領は)過去の政府が犯した過ちを繰り返さない」と釘をさしたとしたうえで、「行動対行動のような、(北朝鮮に)利益になる合意をしない」と述べた。段階的・同時的行動は北朝鮮側が求めてきた交渉方式で、朝米間の実務交渉を率いるスティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表が先月末、スタンフォード大学で行った講演で「同時的・並行的」な対北朝鮮アプローチを公式化した。

 今後北朝鮮と交渉を行う可能性について、ボルトン補佐官は、北朝鮮が状況を「再評価する時間」が必要だろうと述べた。それまで、米国は「最大の圧迫」作戦を続ける予定だと強調した。彼は「当初、北朝鮮を交渉テーブルに引き寄せた経済制裁を続けることを検討する」とし、「例えば、(洋上で違法に物資を積み替える)『瀬取り』ができないよう、締め付けを強化する案を検討しており、他の国々ともさらに北朝鮮を圧迫するよう協議している」と述べた。ただし、「外交の窓を閉めるのか」や「期限はあるか」などの質問に対しては、「窓は開いている」、「期限はない」と答えた。CBSとのインタビューでは「大統領は実務級で交渉を続けるか、適切な時期に金委員長とも話し合う準備ができている」と述べ、第3回首脳会談を開く可能性も残した。

 ボルトン補佐官はCNNとのインタビューで、トランプ政権が北朝鮮政権の交代を支持しないことが確実なのかという質問に対し、「行政府の立場は、我々が北朝鮮の非核化を望んでおり、それが我々の追求する目的」とだけ答えた。司会者が大統領の見解ではなく、ボルトン補佐官の見解を問うと、彼は「私は国家安保補佐官だ。私は国家安保の決定者ではない」と答えるなど、神経質な反応を示した。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/884532.html韓国語原文入力:2019-03-04 20:47
訳H.J

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