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トランプ、「韓国ではなく米本土にTHAAD配備せよ」

登録:2018-09-07 22:02 修正:2018-09-08 07:07
ウッドワードの新刊『恐怖』で主張され 
トランプ、THAADの配備地は「ゴミの土地」激怒 
「直ちに外してポートランドに置け」
昨年4月、慶尚北道星州郡のロッテスカイヒル星州ゴルフ場敷地に配備されたTHAAD(高高度防衛ミサイル)=星州/キム・ソングァン記者//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領は、高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備を正しいと考えず、米国の予算が投入されるという話を聞いた後、米本土に転換配備することを要求したと伝えられた。

 11日に公開されるボブ・ウッドワード「ワシントンポスト」副編集者の著書『恐怖:ホワイトハウスのトランプ』によれば、トランプ大統領は就任直後の昨年春、ホワイトハウス執務室で米国が韓国の星州(ソンジュ)に配備したTHAADの「戦略的有用性」を理解できず、ハーバート・マクマスター当時ホワイトハウス国家安保補佐官(NSC)に「韓国がTHAAD費用を出したのか」と尋ねた。マクマスター補佐官は「米国が実質的に費用を負担する」と答えた。すると、怒って追加説明を要求した。

 マクマスター補佐官はその日午後、再び大統領を訪ねて「それは私たちにとても良い合意だった。彼らが私たちに99年間土地を無償で貸し、私たちはシステム、設置、作動費用だけを出す」と説明した。するとトランプ大統領は、激怒して「それがどこへ行くのか見たい」と要求した。トランプ大統領は、地図でゴルフ場が含まれたTHAAD配備地域を把握すると、「これはゴミの土地だ」と激怒して「(韓国のTHAAD配備は)ひどい合意だ。誰がこの合意をしたんだ?どんな天才が?直ちになくせ。その土地は望まない」と話した。彼はさらに「この大きなミサイル防御システムは、10年間で100億ドルかかっているのに、米国にはありもしない。くそったれ、直ちになくして(米国西部オレゴン州の)ポートランドに置け」と怒鳴った。韓国社会を二分して、韓中関係を破綻直前まで追いやったTHAAD配備が、トランプ大統領の言葉一つで中断されることもありえたわけだ。こうした内容は、6日付の米国時事週刊誌「ニューズウィーク」に掲載された。

 その後、トランプ大統領が韓国に対してTHAAD費用の負担を要求したという記事が出たが、配備は撤回されなかった。「ニューズウィーク」は、THAADに対するトランプ大統領の非難により、韓国の指導部が韓米自由貿易協定(FTA)再協議に乗り出すことになったと指摘した。

 しかし、これに対してはもう少し検討が必要だ。THAADが配備される時、有力大統領選候補であった文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、「配備」を要求する米国と、それに反対する中国の間で「曖昧な態度」を維持して折衷点を求めようとした。しかし、朴槿恵(パク・クネ)政権末期の安保政策を思うままにしたキム・グァンジン大統領府国家安保室長が2017年4月「THAAD先取り」を主導して配備が既定事実になった。新たにスタートした文在寅政府は、THAADをなくしてもいないが、自由貿易協定と交換する程に配備自体にこだわることもなかった。

チョン・ウィギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/861115.html韓国語原文入力:2018-09-07 19:45
訳J.S

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