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ペンス米副大統領「近日中に最も強力で攻撃的な対北朝鮮経済制裁加える」

登録:2018-02-08 05:28 修正:2018-02-08 08:46
訪韓前日に安倍首相と会談  
北朝鮮人権問題を批判するなど強硬発言  
安倍「微笑外交に目を奪われないことで一致」
マイク・ペンス米副大統領(左側)が今月7日、東京の首相官邸で安倍晋三首相との共同記者会見後、握手を交わしている=東京/AP聯合ニュース

 マイク・ペンス米副大統領が来韓前日の7日、日本で安倍晋三首相と会談した後、「近日中に米国は、北朝鮮に最も強力かつ攻撃的な経済制裁を加える」と明らかにした。平昌(ピョンチャン)冬季五輪で統一旗を使用するなど、南北が団結する場面を演出することにも否定的な見解を示した。

 ペンス副大統領は安倍首相と行った共同記者会見で、「我々は北朝鮮が完全かつ検証可能で、不可逆的非核化に進む確実な処置を取るまで、北朝鮮に対する最大限の圧力を加える作戦を継続する」と話した。ドナルド・トランプ大統領が繰り返してきた「すべての選択肢がテーブルの上にある」という発言も付け加えた。

 平昌冬季五輪の開幕式に出席する米代表団を率いるペンス副大統領は「北朝鮮の宣伝が五輪のイメージとメッセージを横取りすることを容認しない。北朝鮮が五輪の旗の後ろに隠れて、国民を奴隷化し広い地域を脅かすことを容認しない」と述べた。また、「韓国と北朝鮮が同じ旗(統一旗)のもとで(以前にも)行進したことを忘れてはならない」とし、統一旗の使用と南北単一チームについても懐疑的な見方を示した。彼は「(統一旗を掲げた南北の同時入場は)2000年、2004年、2006年五輪でも行われており、その後も北朝鮮は挑発を続けてきた。北朝鮮が最初の核実験を行ったのは2006年冬季五輪から8カ月後だった」と強調した。彼は、北朝鮮に抑留されて帰国直後に死亡した米国の大学生オットー・ワームビア氏の父親と同行することを明らかにし、「ワームビアの記憶を(米国の)決議と共に守る」と述べた。

 ペンス副大統領は北朝鮮人権問題も糾弾した。彼は「北朝鮮国民が刑務所のような生活を強いられている」とし、「約10万人が強制収容所に生活しており、拷問などを受けている」と主張した。

 安倍首相も発表内容の大半を対北朝鮮圧迫に費やした。安倍首相は「平昌五輪の成功に向けた南北対話を評価する。しかし、一方で北朝鮮が核・ミサイル開発を継続することは直視しなくてはならない」とし、「北朝鮮の“微笑外交”に目を奪われてはならないことで(ペンス副大統領と意見が)一致した」と述べた。また、「平昌五輪の開会式に出席するために韓国を訪問した際、日韓首脳会談を行い、日米が確認した方針を文在寅(ムン・ジェイン)大統領との間でも確認し、対北朝鮮政策における日米韓の強力な協力関係は揺るぎないということを示したいと考えている」と述べた。

 ペンス副大統領は同日午前には、日本が北朝鮮のミサイル発射に備えて配備したパトリオット3迎撃ミサイル運用部隊を視察した。

東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/831304.html韓国語原文入力:2018-02-07 22:19
訳H.J

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