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文大統領、首脳級要人14人との平和外交

登録:2018-02-03 06:19 修正:2018-02-04 16:53
リレー外交の平昌五輪  
6日から目まぐるしいリレー外交 
ペンス米副大統領とは晩餐
 安倍首相とは慰安婦合意も議題に 

空港到着から24時間密着儀典  
ドイツ大統領など、特別列車1両を配置   
平昌冬季五輪を契機にした文在寅大統領の首脳外交日程//ハンギョレ新聞社

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪を契機に訪韓する米国や中国、日本など主要国の首脳級要人と文在寅(ムン・ジェイン)大統領の首脳会談および面会の日程が、2日に確定した。平昌五輪を朝鮮半島の平和と安定に向けた足がかりにしたいという文大統領の構想が、今回の首脳外交を通じて、どれほど実現するかに注目が集まっている。

 文大統領は、平昌五輪の開幕前日の8日、大統領府で米国代表団長であるマイク・ペンス副大統領と面会し、晩餐を共にするなど、6~20日に14人の首脳級要人と首脳会談や面会、昼食・夕食会などを行うと、キム・ウィギョム大統領府報道官が発表した。

 文大統領は8日、ペンス副大統領の訪問に先立ち、中国の習近平国家主席の特別代表として訪韓する韓正共産党中央政治局常務委員を面会する予定だ。9日には江原道江陵(カンヌン)でアントニオ・グテーレス国連事務総長と夕食会談を行った後、平昌に移動し、日本の安倍晋三首相と首脳会談を行う。平昌五輪をきっかけとして韓国を訪問する首脳クラス外賓らは21カ国から26人であり、会合は追加される可能性もある。北朝鮮の高官の訪韓が確定した場合は、文大統領領が面会することもあり得る。訪韓が有力視されたフランスのエマニュエル・マクロン大統領は欠席の意向を伝えてきた。

 大統領府関係者は「文大統領は、米国や中国、日本はもちろん今回来韓するすべての首脳級要人らに、朝鮮半島の平和と安定がどれだけ切実か説明し、支援を要請する計画だ」と話した。

 平昌五輪は、訪韓する首脳級外賓の規模(21カ国26人)において、2012年のソウル核安保首脳会議以降、国内で行う最も大きな首脳級行事だ。ドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイアー大統領(8日、大統領府)やスロベニアのボルト・パホル大統領(20日、大統領府)、グテーレス国連事務総長は、文大統領の招待によって公式訪韓するだけに、彼らとは首脳会談を行ってから昼食も共にする。首脳ではないにもかかわらず、面会の後晩餐会まで続く場合は、ペンス米副大統領が唯一だ。北朝鮮核問題と朝米対話をめぐる議論が注目される。大統領府関係者は「トランプ大統領の家族と追加派遣される方については両国が協議中」だと話した。

 首脳級の特別待遇を受ける外賓もいる。外交部側は、中国内の序列第7位の韓正常務委員も習主席の特別代表として訪韓するうえ、中国で常務委員は国家指導者とされており、首脳級の礼遇を提供すると説明した。大統領府関係者は、習主席が閉幕式に出席する可能性について「来るか来ないか分からない状況だが、まだ時間がある」と話した。

 文大統領と安倍首相の韓日首脳会談では、北朝鮮核問題のほかにも、2015年韓日「慰安婦」被害者合意に関する後続措置などが議題に上る可能性がある。平昌五輪を契機に韓米日の首脳級会合が別途に開かれる可能性は低いと、外交部当局者は伝えた。

 首脳級要人らに対しては、空港到着から遂行儀典官がついて24時間日程をサポートする。車両は首脳儀典用のエクス(4輪駆動型)1台と随行員の車両が3台ずつ支援され、警護担当者が一緒に移動する。多くの首脳級要人は仁川(インチョン)や金浦(キムポ)ソウル空港から入国し、車で移動するが、開幕式当日(9日)運行する首脳用KTX特別列車を利用する人もいる。公式訪韓するドイツのシュタインマイアー大統領とグテーレス国連事務総長やその随行員らには、特別列車一両ずつを割り当てられる。

キム・ボヒョプ、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/830641.html韓国語原文入力:2018-02-02 20:50
訳H.J

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