ドナルド・トランプ米大統領が北朝鮮と北朝鮮の核問題を米国の当面の最大の脅威と考えていると、CNN放送が2月28日(現地時間)、政権当局者の言葉を引用して報じた。
同当局者はまた、トランプ大統領が27日、中国の高官に「あなたたち(中国)が北朝鮮問題の解決に向けて努力すべきだ」と述べたと、同放送に伝えた。トランプ大統領は27日、米国を訪問した楊潔チ中国外交担当国務委員と面談しており、この場でも中国の役割を強調したものとみられる。
トランプ大統領が北朝鮮・北朝鮮核問題を米外交安保政策の最優先順位の一つに考えているという米当局者の証言が出たのは今回が初めてだ。北朝鮮の弾道ミサイル発射などが影響を及ぼしたものとみられる。しかし、(対北朝鮮)アプローチは既存の“中国を通じた対北朝鮮圧迫”基調に留まっている。同当局者はさらに、米国は北朝鮮が成功裏に核兵器を開発したのに続き、大陸間弾道ミサイル(ICBM)のような運搬手段を獲得する可能性を懸念していると伝えた。
同当局者は、バラク・オバマ前大統領が退任前日にトランプ当選者に話したのも「北朝鮮が米国の国家安保の最大の脅威だと思う」だったと伝えた。トランプ大統領の疑問は「北朝鮮指導者の金正恩(委員長)は気が狂ったのか、賢いのか、それとも戦略的なのか」だったとし、「金正恩(委員長)は気が狂ったかもしれないというトランプ大統領の考えが、北朝鮮に対する彼の懸念を深めている」と同当局者は伝えた。
一方、レックス・ティラーソン米国務長官は28日、訪米中の楊潔チ中国国務委員と会談し、北朝鮮の核開発など相互関心領域について議論したとマーク・トナー国務省報道官代行が明らかにした。