ドナルド・トランプ米大統領が23日(現地時間)、北朝鮮の金正恩労働党委員長との会談の可能性に対して「“No”とは決して言いたくない。(しかし)あまりに遅い。当面の状況から(見れば)遅すぎた」と話した。
トランプ大統領はこの日、ホワイトハウス執務室でロイター通信とのインタビューでこのように明らかにし、北朝鮮による最近の中距離弾道ミサイル発射と関連して「私たちは彼(金正恩)がしたことに対して非常に腹立たしく思っている」と述べた。彼はさらに「オバマ行政府の時(北朝鮮問題を)扱うべき(解決すべき)だった」として、バラク・オバマ政権に責任を転嫁した。
通信はトランプ大統領が今後特定の状況で金委員長との出会いの可能性を完全には排除しなかったが、現段階では難しいという意を表わしたと解説した。トランプ大統領は昨年の大統領選挙期間に、金委員長と「ハンバーガー対話」もできると言及したことがあるが、当時の発言もヒラリー・クリントン民主党候補の「対北朝鮮制裁圧迫論」に角を立てるためのものという解説が多かった。
また、トランプ大統領がこの日、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対して「非常に腹立たしい」と直接的に表現したが、13日にカナダのジャスティン・トルドー首相との首脳会談共同記者会見で「きわめて強力に(北朝鮮問題を)扱うだろう」とのみ公言したことと比較してみれば、感情の強度は大きく変わらないとみられる。当時の記者会見では、準備された発言の性格が濃厚で、多少精製された表現を使ったものとみられる。
トランプ大統領はまた、北朝鮮の弾道ミサイル発射と関連して「とても危険な状況で、数年前に(オバマ政権の時に)何かをしていなければならなかった。非常に危険で容認することはできない」と述べた。
トランプ大統領は北朝鮮の核およびミサイルプログラム対策と関連して、中国の役割論と韓国および日本のミサイル防御システム(MD)先端化を挙げた。
中国の役割論と関連してトランプ大統領は、中国の年末までの北朝鮮産石炭輸入禁止措置を知っているとし、「中国は北朝鮮に対して途方もない統制力を持っている。中国が願いさえすればその問題を簡単に解くことができる」として中国を圧迫した。
また、MDと関連しては「アメリカの同盟である日本と韓国のミサイル防御システムを加速化することが、利用可能な多くのオプションの中に含まれている」として「それよりも話すことはさらに多い。MDは私たちが取りうるいくつかの中の一つ」と話した。トランプ行政府は就任式で6つの国政課題を提示して、北朝鮮とイランの威嚇に対抗したMD最先端化を含ませたことがある。