米国行政府は釜山平和碑(少女像)の設置に対する日本の“報復措置”などに直接的な言及は避けつつも、「12.28慰安婦合意」の意味を努めて強調する姿を見せた。
ジョン・カービー米国務部報道官は6日(現地時間)、定例ブリーフィングで釜山少女像に対する質問に対して「慰安婦問題と関連して韓国と日本は2015年12月に敏感な歴史遺産に対する合意を宣言し、勇気とビジョンを示した」として「和解に向かけた重要な一里塚になったと考える」と明らかにした。カービー報道官は続けて「両国の合意は昨年両国との関係および多面的協力を強化するうえで寄与したと信じる」として「さらには深まった連帯関係は、両国政府が未来にも治癒と和解を増進する方式で歴史的問題にアプローチするのに役立つだろう」と付け加えた。
これまでの米国の立場から抜け出す内容ではないが、日本が釜山少女像の設置を“合意違反”と見ている状況で、日本側に力を添える格好になり得る。米国は中国の浮上と北朝鮮の威嚇への対処を名分に、韓日間軍事協力を促進するために韓日双方に「慰安婦合意」を圧迫してきた。
ニューヨークタイムズも6日、「終わらない慰安婦問題」というタイトルの社説で「韓国、日本、米国にとって必要なことは、合意が崩れることを放置することはできないということを認識し、現状況を落ち着かせるための一致した努力を併行すること」と主張した。