「韓国のことわざに『結び目は結んだ人が解くべきだ(結者解之)』という言葉がある。慰安婦問題は、日本が作ったものだから、日本が解かなければならない」
今月2日午後、日本大分県の大分市の都心に位置する社会民主党(社民党)大分県連合事務室で会った村山富市・元日本首相の声には、凍り付いてしまった東アジア情勢への懸念が込められていた。彼はこの日行われたハンギョレとの単独インタビューで、「隣人同士でギクシャクしても、良いことは一つもない。韓国人も日本人も良好な関係を維持したいという気持ちでは同じだと思う」と両国の国民が対立を止めて和解と和合の新しい道を見つけなければならないと訴えた。
村山元首相は、韓日間の最大の外交懸案になっている「安倍談話」(日本の戦後70年談話)について「安倍晋三首相が(村山談話を本当に継承するのかどうかについて)明確な態度を示さないから、韓国と中国が日本の歴史認識に疑問を持つようになる。安倍首相は(談話について)正直に答える必要がある」と述べた。慰安婦問題についても「日本の首相が何としても慰安婦問題を解決したいという意思表現を明確に示し、韓国の大統領もそのような趣旨を受け入れ、両国当局が折衝を通じて具体的な内容を絞り込んでいくこと以外に(解決)方法がない」とし、日本政府のもっと誠意ある姿勢を促した。
村山元首相はこの日のインタビューで、1995年8月村山談話の閣議決定をした際に、「(閣僚の反対で決定が行われない場合には)辞任するつもりだった」とし、当時の緊迫した状況や数多くの困難の中で生まれた談話が約20年もの間で東アジアの和解に及ぼした貢献、慰安婦問題の解決のために1995年に発足させたアジア女性基金が失敗に終わったことに対する悔しさを率直に語った。
韓国語原文入力: 2015-07-07 19:5