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挺対協がワシントンで初の水曜デモ

登録:2015-07-02 22:13 修正:2015-07-03 06:41
 在米同胞など50人集まり「安倍首相、謝罪せよ」
 89歳のキム・ボクトンさん「悔しくて死んでも死に切れない」
今月1日(現地時間)、米国ワシントンの日本大使館前で開かれた挺身隊問題対策協議会の水曜デモで、慰安婦被害者ハルモニのキム・ボクトンさんが日本政府に公式謝罪と法的賠償などを求める発言をしている=パク・ヒョン特派員//ハンギョレ新聞社

 米国ワシントンにある日本大使館前で1日、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)の水曜デモが初めて行われた。

 慰安婦被害者ハルモニ(お婆さん)のキム・ボクトンさん(89)をはじめ、挺対協やワシントン挺身隊問題対策委員会、米州希望連帯などの関係者と在米同胞など約50人の参加者たちは、炎天下で1時間半ほどのデモを行った。デモ隊は「安倍首相は、公式謝罪せよ」「日米は戦争犯罪を覆い隠してはいけない」などと書かれたプラカードを持って、「私たちは正義を求める」というスローガンを叫んだ。警察は、万一の事態に備えて、デモ隊が日本大使館に向かって接近することを遮断した。

 農楽隊のパレードを皮切りに、亡くなった慰安婦ハルモニへの献花と黙とうに続いて、キムさんが車椅子に座ったまま口を開いた。キムさんは、「日本政府が若い女性をだまして連れて行き、奴隷にしておいて、今になって“知らぬ存ぜぬ”では通らない」と声を高めた。キムさんは、日本政府の謝罪を受けられなければ、「悔しくて死んでも死に切れない」とし「日本政府は、公式謝罪とともに法的賠償をしなければならない」と述べた。

 ユン・ミヒャン挺対協常任代表は「国際社会が連携し、この問題を解決する必要があることを知らしめるために、1992年から始まって1185回を迎える水曜デモを、ワシントンとパリ、ソウルで同時に行うことにした」と述べた。彼女は「慰安婦問題は、韓日間の政治的な妥協では解決できない」とし、「国連が戦時における女性への人権侵害と規定しただけに、再びこのようなことが再発しないように、国際社会が取り組まなければならない」と述べた。

 デモが終わってから、イ・ジョンシル・ワシントン挺対協会長が日本大使館関係者と面会した。この席でイ会長は、日本政府が法的責任を認めることを要求する内容の安倍首相宛ての書簡を、日本大使館関係者に渡した。イ会長は「面会に応じた日本大使館の関係者2人から『私たちは慰安婦問題を決して軽く考えておらず、韓日政府の間で望ましい対話が行われている』と言われた」と伝えた。

ワシントン/パク・ヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-07-02 20:12

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/698665.html  訳H.J

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