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安倍首相の歴史歪曲に反対し韓日市民が東京都心で街頭行進

登録:2015-06-22 01:52 修正:2015-06-22 06:28
 国交正常化50周年「日韓つながり直しキャンペーン」
 300人集まってデモ行進しながら声あげる
 「市民が過去清算・未来に向けて連帯」宣言
20日、東京都心の神保町を通る靖国通りで「日韓つながり直しキャンペーン2015」が開催された=キル・ユンヒョン特派員//ハンギョレ新聞社

 「歴史を否定する安倍首相に向かって10秒間叫びましょう」。20日、東京都心の神保町を通る靖国通り。行進の先頭に立った司会者の声に合わせて約300人の韓日の市民たちが「ワァ〜」と力強い叫び声を上げた。この日、韓日協定締結50周年を迎え、東京で開かれた「日韓つながり直しキャンペーン2015」に参加した両国の市民たちは、千代田区の在日韓国YMCA会館(以下会館)から、近くの小川広場まで行進し、「歴史を歪曲していてはいけない」「安倍談話要らない」「(日本の平和憲法の規定である)憲法9条を守ろう」などのスローガンを叫んだ。行列の後ろでは、日本の市民たちが鉦や小堤などを叩きながら、場を盛り上げた。

 これに先立ち、会館で開かれたシンポジウムでは、今年で50周年を迎えた韓日協定の問題点と、それを突破できる韓日市民のつながりについて、両国の専門家が意見を提示した。キム・チャンロク慶北大学法科大学院教授は「1965年に締結された請求権協定は、日本による朝鮮半島支配の“不法性”を前提としていないため、植民地支配の責任問題は解決されていない」と指摘した。慰安婦問題を含めて、両国間のすべての問題が 「完全に解決された」とする日本政府の主張に反論したのだ。キム教授はさらに「韓日協定の不完全かつ不充分なところを克服し、明確な『植民地支配の清算』を通じて、韓日間の真の友好関係を築かなければならない。そのために、韓日関係の新たな『法的な枠組み』を作る必要がある」と強調した五味洋治・東京新聞編集委員は、全体的な議論の内容は同意しながらも、「韓国人は『歴史の真実は一つ』だと言うが、日本ではそのような考え方は広く受け入れられていない。これが日本の現実だ。そのような点を考えて主張してほしい」と、現実論を伝えた。

 一方、この日、韓日の市民たちは「今年は韓日が国交正常化を成し遂げてから50年になる年だが、韓日間には深い溝ができており、日朝間にはまだ国交すらない。市民の力で政府を動かして過去の清算と未来に向けた希望でつながろう」という内容の共同宣言を採択した。

東京/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-21 20:25

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/696894.html  訳H.J

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