中国が日本軍慰安婦関連記録を国家級記録文献遺産に昇格させた。
「中国国立文書保管所が最近、『慰安婦・日本軍性的奴隷文書』を国家級記録文献遺産に昇格させ、1937年12月から1938年上半期まで南京を占領した日本軍が慰安所を運営していた事実が記録されている」と『現代快報』が25日報道した。 中国の中央文書保管所と南京、黒龍江文書保管館など9機関は、2013年からこの文書を国家級記録文献遺産に指定してほしいと要請してきた。
南京の文書保管館関係者は「多くの慰安婦出身被害女性たちは特殊な経験のために他郷に移住し、基本的に苦痛な記憶を思い出したり公開的に自ら証言することを敬遠している」として「現在“生きている証拠”であるこれらの人々が続々と亡くなっている状況で、史料的価値がある貴重文書が国家級記録遺産に昇格したことは意味がある」と語った。
この文書には南京市民が第2次世界大戦が終わった後に中華民国南京政府に出した日本軍慰安婦に関連した生々しい嘆願記録が含まれている。 南京市民だったハン・ボウォンは「1938年3月当時、我が家は南京市内にあった。ところが日本軍が当時自宅を強制占有し、日本軍慰安所を運営した。このために家にあったソファ、衣装だんす、ベッドなどが破損した。これは隣人たちが全員証言できる事実だ」と記録した。 10冊以上に及ぶこの文書には、それ以外にも日本軍の敗北直前に慰安所が解散された事実、日本軍から慰安所の管理を委託され管理した人の人的事項などが記されている。
夏倍・南京文書記録館研究員は「日本当局が各国の婦女子を強制的に動員し日本軍慰安婦制度を運営した。 特に、松井石根(まつい いわね)日本華中方面軍司令官が南京で慰安婦制度を実施しろと命令したことは歴史的事実だ」と述べた。 中国は9月3日、北京で抗日ファシスト戦争勝利70周年記念行事を行う予定だ。