安倍晋三首相が26日(現地時間)午後、米国ボストンに到着して7泊8日間の米国訪問日程を開始した。米国東部沿岸地域のボストンを皮切りに、ワシントンを経て西海岸のサンフランシスコ、ロサンゼルスを訪問する安倍首相の旅には、米国全土に自分と日本の存在を確実に刻み込もうとする意図が込められていると思われる。
米国「公式訪問」手厚い礼遇
ケリー国務長官、私邸に招待し晩餐
安倍首相、JFK図書館訪問
ハーバード大学ケネディスクールで演説も
ボストンに行ったイ・ヨンス婦人
「安倍首相、歴史の証人がいるのに嘘
公式謝罪し、法的賠償すべき」
米国は安倍首相を、日本のような立憲君主制国家の行政府首班の訪問としては最も格が高い、「公式訪問」(official visit)として迎える。このような礼遇は2006年に小泉純一郎首相以来、9年ぶりだ。
米国側はこの日、米国最高の名門出身のキャロライン・ケネディ駐日米国大使に安倍首相の案内役を任せ、夜にはジョン・ケリー国務長官が私邸に彼を招待し晩餐をともにするなど、手厚くもてなした。
首相専用機が到着したボストンのローガン空港には、ケネディ駐日米国大使の家族とマーティ・ウォルシュ・ボストン市長などが出向いて安倍首相を迎えた。続いて安倍首相は昭恵夫人とともにジョン・F·ケネディ大統領図書館を訪問した。彼は図書館でケネディ元大統領の就任演説とドイツのベルリンの壁での演説などが収録された動画を視聴し、ジャクリーン・ケネディ·オナシスの展示室にも興味を示したと、米ボストン・グローブ紙は伝えた。安倍首相は、図書館の観覧を終えた後、記者団に「ケネディ大統領の素晴らしいリーダーシップが多くの成果をもたらしたことを学んだ。もう一度、彼のリーダーシップに深い印象を受けた」と述べたと共同通信は伝えた。
安倍首相は引き続きケリー国務長官の私邸で夕食を共にした。この晩餐には岸田文雄・日本外相も同席した。ケリー長官が安倍首相を自分の家に招待したのは、両国関係の親密度を反映したものと思われる。
安倍首相は、27日朝には、ボストンマラソンのテロ現場を訪問して献花した後、ハーバード大学ケネディスクールの学生を対象に演説を行った。安倍首相はこの日の午後にワシントンに移動し、28日、バラク・オバマ米大統領と首脳会談を行う。
日本軍慰安婦被害者であるイ・ヨンス婦人は、老骨に鞭を打ってボストンに渡り「米国を訪問する前に、『歴史の生き証人』である私を見て」と安倍首相を批判した。イ婦人はこの日、聖アントワーヌ・ダブリュー ボストン韓人聖堂とボストン世界宣教会を訪れ、恐ろく、苦しかった慰安婦の惨状を証言した。イ婦人は、「このように歴史の生き証人が堂々と生きているのに、安倍首相はずっと嘘をついている」とし「安倍首相は真摯に、良心的に、また法的に公式謝罪し、私の人生に対しても法的賠償をすべきだ」と述べた。
ワシントン挺身隊問題対策委員会(挺対委)のイ・ジョンシル会長は「安倍首相は本当にこの機会を逃さないことを願う」と語った。ワシントン挺対委は28〜29日、安倍首相の上下両院合同演説が行われる米議事堂前で大規模な抗議集会を開き、慰安婦問題と関連し安倍首相の公式謝罪を要求する計画だ。
韓国語原文入力: 2015-04-27 19:59