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中国も日帝蛮行現場で‘反日世論戦’

登録:2014-01-17 01:19 修正:2014-01-17 06:42
瀋陽満州事変歴史博物館
外信呼んで "軍国主義警戒"
中国、遼寧省、瀋陽にある9・18歴史博物館(満州事変記念館)入口。 満州事変が起きた1931年9月18日、日付と当時日本関東軍が満州鉄道爆破をでっち上げたという内容が記されている。

"歴史に学んで平和を追求しよう。 日本の軍国主義復活を警戒しよう。"

 16日に訪ねた中国、遼寧省、瀋陽の9・18歴史博物館(満州事変歴史博物館)の最後の展示室は、この字句で日本軍国主義の侵略に対する展示を締めくくっていた。 6ヶの大型展示室には日帝の中国侵略の序幕になった1931年奉天(ポンチョン)(現 瀋陽)鉄道破壊でっち上げ事件から満州国建国と良民虐殺、1945年の日帝崩壊に至るまで80万点の資料が展示されている。 日本関東軍が銃剣と刀などで中国人を虐殺する場面が撮影された数十枚の写真と、人間を入れて拷問した錐が打ち込まれた円筒形の拷問器具などが当時の残酷さを伝えた。

 こちらに駐中外信記者たちを招請した中国外交部傘下の外国新聞記者センター(IPC)と遼寧省外事弁公室は英語通訳を提供し学者と証人インタビューを斡旋し、国際的な反日世論造成に精魂を込めていた。 最後には靖国神社に合祀された東条英機など第2次大戦A級戦犯の断罪事実を説明しながら、安倍晋三日本総理の靖国参拝が没歴史的な行為であることを自然に浮き彫りにした。

 特に中国当局はこの日、瀋陽郊外にある第2次大戦連合軍捕虜収容所遺跡を訪問日程に含ませた。 第2次大戦当時、日本軍が米国、英国、オーストラリアなど6ヶ国の捕虜2千人余を苛酷に扱ったところだ。 遺跡の広場では当時収容所で亡くなった捕虜250人余の名前と死亡日時が書かれた追慕壁が訪問客を迎えていた。 日本軍国主義が単に韓国や中国、東南アジア国家だけでなく、全世界共通の敵であり加害者だったことを知らせ、西側国家の世論を喚起させようとしたのだ。 これは「日本が第2次大戦以後の審判と世界秩序を覆そうとしている」という中国外交部の論評と脈を一にする。 現場に出てきて取材に応じた王建學 遼寧省9・18戦争研究会長は「歴史を理解してこそ真の平和を得ることができる」と話した。 当時捕虜収容所で労役した李立水(89)は 「安倍が侵略の歴史を認めようとしない」と批判した。

 韓国(16人)と日本(15人)を含め、英国、シンガポール、スペイン、インドなど6ヶ国20メディア38人の中国駐在外信記者が参加した今回の外信記者団取材は、安倍日本総理の靖国神社参拝後に続いている中国の全方向的反日国際世論戦の一環だ。 中国は世界40ヶ国余りの駐中国大使の日本批判声名と寄稿、日本軍蛮行記録公開等を通して日本を狙った批判水位を高めている。 ある日本の記者は「(日本に批判的な国際世論を作ろうとする)中国の宣伝意図が透けて見える。 それでも現場で中国の立場を聴いてみようと思い来た」と窮屈な心情を打ち明けた。

 取材陣は17日には日本軍が3000人余りの良民を虐殺し遺体を燃やした撫順の平頂山虐殺事件記念館と日帝蛮行記録がある遼寧省記録保管所へ向かう。

瀋陽/ソン・ヨンチョル特派員 sychee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/620172.html 韓国語原文入力:2014/01/16 21:26
訳J.S(1445字)

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