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日本 官房長官 「安重根は犯罪者」 に中国外交部 「中国でも尊敬」

登録:2013-11-20 21:06 修正:2014-09-05 20:11
菅義偉 長官、中国内への安重根義士碑石設置を問題にして
韓国政府 "あってはならない発言できわめて遺憾" 批判
洪磊スポークスマン "日本は歴史的犯行を直視すべき" 指摘
昨年10月26日ソウル中区(チュング)南山(ナムサン)の‘安重根義士記念館’で開かれた‘安重根義士ハルビン義挙103周年記念式’で児童合唱団が大極旗を振って安重根の歌を合唱している。 2012.10.26/ニューシス

 日本政府のスポークスマンである菅義偉 官房長官が安重根義士を "犯罪者" と表現して、韓国と中国の共感の中で推進されている安義士標示石の設置事業を問題にした。 これは植民支配が合法的で正当だったという日本保守勢力の認識を代弁するもので、韓-日間の新たな外交問題になる可能性が高い。 韓国政府は "きわめて遺憾" と強く批判した。

 菅長官は19日午前、記者会見で朴槿恵(パク・クネ)大統領が前日訪韓した楊潔チ中国外交担当国務委員に会い、安重根義士碑石設置作業が中国でつまずくことなく進行していることに対して謝意を表明したことと関連して 「我が国(日本)は韓国政府に安重根は犯罪者だと今でも伝えている。こうした中でこうしたことが起きることは日-韓関係に役立たない」と話した。

 菅長官は今まで定例記者会見を通じて慰安婦動員過程の強制性有無、‘個人請求権’を認める韓国裁判所の判決などに対して韓国を非難する発言を続けて来た。 しかしこれは全て事実関係に対する日本政府の公式見解を明らかにしたことなので、韓国でもこれを正面から問題にしてはいなかった。

 しかし朝鮮侵略の先頭に立った伊藤博文 日本総理を殺害した安義士を‘犯罪者’と表現することは、植民支配と侵略に対する韓国・日本両国の根本認識の差を表わしたものだ。 安義士は義挙後に進行された裁判過程と未完成原稿<東洋平和論>を通じて伊藤を処断したことは朝鮮独立と東洋平和という政治的な信念に従ったことだと明らかにしてきた。 そのような安義士を単純な犯罪者と呼ぶことは植民支配と侵略の歴史を反省するという‘村山談話’の精神に正面から背くものと見ることができる。

 チョ・テヨン外交部スポークスマンはこの日、定例ブリーフィングで「我が国の独立と東洋平和のために命を捧げた方を犯罪者と表現することはきわめて遺憾」と明らかにした。 チョ スポークスマンは「日本の帝国主義、軍国主義時代に伊藤博文がどんな人物であったかと、日本が当時周辺国にどんな事をしたかを顧みれば、菅官房長官のような発言はあってはならない」と批判した。 しかし菅長官は午後遅くに開かれた記者会見で、韓国政府の遺憾表明に対して 「過剰反応」とし 「既存の我が国の(公式)見解を淡々と明らかにしただけ」と正面から応じた。

 洪磊 中国外交部スポークスマンはこの日午後定例ブリーフィングで、安義士は中国でも尊敬される抗日義士だとし、安義士標示石設置関連作業を推進すると明らかにした。洪磊 スポークスマンは「中国と韓国は日本帝国主義の植民と侵略の被害者」として「歴史教科書問題で日本はアジア周辺国の要求と日本軍国主義が犯した歴史的犯行を直視しなければならない」と強調した。

東京、北京/キル・ユンヒョン、ソン・ヨンチョル特派員

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/611860.html 韓国語原文入力:2013/11/20 12:46
訳J.S(1485字)

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