バラク・オバマ米国行政府は、安倍晋三 日本総理の靖国神社参拝が米国時刻でクリスマス休日の夜になされたが、重大懸案であることを考慮してわずか数時間後に駐日米国大使館を通じて声明を出した。
声明を見れば、先ず "日本は米国の大切な同盟国であり友人" と前提にした後 "日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させる行動を取ったことに失望する" と明らかにした。 引き続き日本と近隣諸国に過去事問題の解決と関係改善の道を探すよう促し "安倍総理の過去に対する反省(remorse)と日本の平和決意を再確認したことに対して注目する" と付け加えた。 安倍総理の神社参拝行為に反対の意を明確にした後、過去事問題を解決するには日本と近隣諸国が共同して努力しなければならないと促し、地域情勢悪化を願わないというメッセージを投じたものと解説できる。
米国は韓-日間の過去事葛藤をいかなる方法でであれ縫合し、韓・米・日の三角軍事協力体制を強化しようとしていた計画が支障をきたすことを憂慮していると言う。 米国は安倍政権に過去事問題と関連して韓国・中国などを刺激する行動を自制するよう要請してきた。 今月初めにはジョー・バイデン副大統領が安倍総理に会って、このような意を伝えたことが分かった。 10月初めには米-日安全保障協議委員会(外交・国防長官連席会議)参加のために訪日したジョン・ケリー国務長官とチャック・ヘーゲル国防長官が靖国神社ではなく無名勇士の墓である千鳥ヶ淵戦没者霊園を参拝したのもその一環だった。
ワシントンの外交街では、今回の靖国参拝が安倍政権に対する米国の評価に影響を及ぼす可能性があると見ている。 ワシントン側は安倍総理が靖国参拝をしないなど慎重な態度を見せていた点を肯定的に評価してきたと伝えられている。 今回の参拝で日本の肩を持とうとするワシントンのこのような雰囲気が変わりかねないということだ。
ワシントン/パク・ヒョン特派員 hyun21@hani.co.kr
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安倍総理、靖国奇襲参拝…日本 右傾化 どこまで
総理参拝は小泉以後 7年余ぶり
日本言論 "韓国、中国など反発" 憂慮
安倍晋三日本総理が26日昼、第2次世界大戦当時のA級戦犯が合祀された日本東京の靖国神社を参拝した。 日本現職総理の靖国神社公式参拝は2006年8月に小泉純一郎元総理以後7年4ヶ月ぶりだ。
<共同通信>等、日本の言論は安倍総理がこの日午前、東京九段下の靖国神社を参拝したと報道した。 安倍総理の靖国神社参拝は就任1周年に日程を合わせたものと解釈される。
安倍総理は昨年12月の総選挙で勝利して総理職に再び上がる以前から’1次安倍内閣(2006年9月~2007年9月)の総理在任時に靖国神社に参拝できなかったことが恨めしい。殉国英霊に崇敬の念を表現するのは当然のことだ’として、総理になれば靖国神社に参拝する意向を公然と明らかにしてきた。 麻生太郎副総理など閣僚の参拝も支持してきた。
しかし靖国神社は第2次大戦の戦犯を合祀したところであり、日本軍国主義を美化する思想を標ぼうする所だ。 そのために韓国や中国など周辺国は歴代総理や現職閣僚の靖国公式参拝に強く反発してきた。 <時事通信>は安倍総理の靖国神社参拝に対して "中国と韓国が反発することは明らかだ" と予想した。
チョン・ナムグ記者 jeje@hani.co.kr