チャック・ヘーゲル米国国防長官が、日本政府に対し韓国と中国など周辺国との関係改善措置を取ってほしいと注文した。 しかし、安倍晋三 日本総理の靖国神社訪問直後に米政府が出した声明とは違い "失望した" という表現は使っていない。 日本政府の後続措置を促し、今回の事態を収拾局面に導こうとする意と読まれる。
米国防総省は5日 「ヘーゲル長官が地域の平和と安定という共同の目標を進展させる上で、日本が近隣諸国との関係を改善し協力を増進させる措置を取ることが重要だと強調した」と明らかにした。 当初ヘーゲル長官と小野寺五典 日本防衛相の今回の通話は先月27日に予定されていたが、安倍総理の突然の神社訪問のために延期され、去る4日に行われた。 これについて小野寺防衛相は安倍総理の神社参拝は「二度と戦争を起こさないという不戦の誓いを示したこと」と説明したと日本<NHK>放送が伝えた。 日本言論は米国務部声明とじゃ異なり "失望した" という表現がない点を挙げて、米国が日本にある程度配慮したという分析を出している。
この他に米国防総省はヘーゲル長官が小野寺防衛相に普天間基地を沖縄本島北東部に位置する名護市辺野古に移転する上で必要な埋立申請の承認が出たことに対して感謝の意を示したと明らかにした。 今回の通話で弾道ミサイル追跡用TPY-2レーダー配置と米-日 防衛指針改正など昨年10月の両国外交・国防長官会議合意事項の履行に関連した議論もなされたことが確認された。
一方、日本保守の源流である中曽根康弘 元日本総理は4日、日本のある放送に出演し、安倍総理は集団的自衛権行使のための憲法解釈変更に慎重に接近する必要があると明らかにした。 中曽根元総理は「必要ないならば簡単に手を付ける問題ではない。 今の情勢の中で必要だとは見られない。 注意深く処理していかなくてはならない」と話した。 彼は安倍総理の靖国神社参拝と関連しても 「国家のために亡くなった方のために総理が国家を代表して頭を下げることは道徳のようなもので、私も一度は公式参拝した。 しかし二度三度行く必要があるとは考えない。 安倍総理もそうはしないだろう」と話した。 改憲論者で一時は核武装まで主張した中曽根元総理が、安倍総理の推進する憲法解釈変更に否定的な見解を明らかにしたことは意外なこととして受け止められている。
東京、ワシントン/キル・ユンヒョン、パク・ヒョン特派員