北朝鮮当局がガソリンスタンドの販売量を制限し、運転者たちが燃料を手に入れるため必死になっていると、AP通信が23日付で報じた。中国の北朝鮮向け原油の供給中断説が流れている状況であり、注目される。
同通信は同日、平壌(ピョンヤン)発の記事で「あるガソリンスタンドは『外交官や国際機関の業務用車両』に限り燃料を販売するという案内文を掲げていた」とし、「他のガソリンスタンドは営業を中止したり、ガソリンを注油するために訪れた住民らをそのまま帰すこともあった」と伝えた。同通信は「このために一部(制限なしに販売する)ガソリンスタンドでは、順番を待つ行列が普段より長くなっており、燃料価格もかなり上昇した」と付け加えた。
北朝鮮では燃料をリットルではなく、キログラム単位で販売する。同通信は「平壌市内のガソリンスタンドの販売制限措置は今月19日から始まった」とし、「最近までキログラム当たり70~80セントだった燃料価格が1.25ドルまで急騰した」と伝えた。
同通信はさらに、「原油を中国に大きく依存する北朝鮮では燃料供給を当局が統制する」としたうえで、「今回の販売制限措置が取られた理由と期間はまだわからない」と付け加えた。