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韓国国民年金公団、引退した夫婦の適正生活費は19万円から21万円

登録:2015-03-25 22:08 修正:2015-03-26 12:14
老後保障が可能な生活費水準は
月平均適正老後所得はどのぐらい? ※2人世帯を基準(単位:ウォン) //ハンギョレ新聞社

 老後保障が可能な引退後の生活費水準はどれくらいだろうか。公務員年金と国民年金の適正な水準を算出するためには、これをまず検討して見るのも有用であると思われる。

 国民年金公団は昨年初め、国民年金研究院のパネル調査(2011年度)を分析した結果、引退した夫婦の最小生活費は月133万ウォン(約14万4400円)、適正生活費は月184万ウォン(19万9700円)と明らかにした。これによると、50代以上の引退者および引退予定者は、老後のための最小の生活費として毎月一人当たり77万ウォン(約8万3600円)、夫婦で133万ウォン(14万4380円)が必要だと考えていることが分かった。また、彼らは一般的な生活のために必要な適正生活費として、個人の場合は月110万ウォン(約11万9400円)、夫婦は月184万ウォンが適当であると回答した。

 国民年金公団・統計庁などの調査
 国民年金所得代替率は40%
 公務員年金所得代替率57%
 OECD所得代替率は平均54%

 国民年金研究院の調査結果は、統計庁の家計金融福祉調査(2012年)とも大きく変わらない。統計庁によると、2人世帯基準で必要な生活費は194万ウォン(約21万600円)と調査された。現代経済研究院が発表した「高齢化社会に対する認識と対応」報告書によると、全体的な老後の適正生活費の平均は約180万ウォン(約19万5400円)程度だ。

 現在、国民年金の所得代替率(生涯給料の平均額に対応した年金受給額の水準)は46.5%である。政府とセヌリ党は現行の57%水準である公務員年金の所得代替率を30%(新規者基準)まで引き下げなければならないと主張しており、新政治民主連合は現在と同様の50%プラスアルファの線を維持すべきだと対抗している。経済協力開発機構(OECD)34カ国の老後の所得保障制度を見ると、所得代替率は平均54%台だ。欧州連合(EU)27カ国の場合、この比率がもっと高く61.4%を占める。国際労働機関(ILO)は、1967年に国の社会保障所得代替率を夫婦基準で最低45%にすべきだと提案しており、世界の銀行は1994年の「高齢危機の回避」の報告書で、中間所得者の目標所得代替率を総収入の60%あるいは純収入の78%と提示した。

イ・ジョンエ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015.03.25 20:10

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/683994.html  訳H.J

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