本文に移動

基礎年金 決定できないまま…新政治民主連合、陣痛繰返す

登録:2014-05-01 21:07 修正:2014-05-02 06:55
安哲秀(アン・チョルス)新政治民主連合共同代表(前列中央)が1日午前、国会で与党基礎年金法案を受け入れるか否かを議論するために開かれた議員総会で、チョン・ビョンホン院内代表と握手している。 右はキム・ハンギル共同代表。 キム・ギョンホ記者 jijae@hani.co.kr

与野党折衷案を巡り党内異見が大きく
3回目の議員総会でも結論出せず
全数調査‘賛成’結果にも関わらず葛藤
党内では "指導部が責任持って処理を"

 新政治民主連合が基礎年金法案処理を巡って1日終日陣痛を味わった。3回の議員総会と議員全数調査・国民世論調査まで経ながらも、なお党内意見を集約できなかった安哲秀(アン・チョルス)・キム・ハンギル両代表のリーダーシップも漂流している。

 新政治民主連合はこの日、去る16日に議員総会を開いて与野党院内代表が合意した基礎年金折衷案の本会議(2日)処理可否に対する意見集約を図ったが、結論を下せなかった。

 与野党院内代表が合意した基礎年金折衷案は、国民年金と基礎年金を連係させ‘所得下位70%の65才以上’に月額10~20万ウォン(約1~2万円)を差別支給する政府案を基に、国民年金加入期間の長い低所得層12万人には20万ウォンを支給する方案だ。

 新政治民主連合はこの折衷案を巡って、去る16日と28日、そしてこの日まで計3回の議員総会を開いたが、党内の見解差を狭めることはできなかった。 折衷案が 「年金体系の根幹を揺るがすので受け入れられない」という‘原則論’と 「老人票の離反を招かないためには地方選挙前に処理しなければならない」という‘現実論’が対抗したためだ。

 キム・ハンギル代表は議員総会の冒頭で「基礎年金に対する我々の党論を法案で表決処理するか、あるいは法案上程自体を最後まで阻止するかについて、それぞれ違う意見を尊重する中で意見を一つにまとめることを願う」と話した。 事実上、2日の本会議処理に重きを置いたわけだ。 二人の共同代表とチョン・ビョンホン院内代表などの党指導部は、当初から"地方選挙前に処理しなければならない" という考えだった。 しかし、繰り返される議員たちの反対で議員全数調査と一般国民世論調査を経て、この日党論を定めることにした。 議員全数調査の結果 "処理に賛成する" と答えた議員が63人、"処理に反対する" という意志表示をした議員が44人と集計された。 2人が棄権し残りの21人は返事を出さなかった。

 このような結果を得ていながらも、この日の議員総会ではこれまでの陣痛と葛藤が繰り返された。 午前に開いた議員総会でオ・ジェセ国会保健福祉委員委長を除き10人余りの議員が処理反対意見を明らかにした。 当初、新政治連合議員は地方選挙の民心を考慮して基礎年金折衷案を処理しようという雰囲気だったが、16日の珍島セウォル号惨事を契機に「きちんと討論した後に処理しよう」という気流が流れ始めた。 一部の議員たちは 「セウォル号惨事を見て、国家重要懸案に対する十分な検討と討論がなされなければならないという教訓を得た」という意見を出した。 また、地方選挙の争点がセウォル号惨事に集中しており、基礎年金処理が民心に影響を及ぼさないという展望も慎重ながら出てきている。

 議員の不満は今や安哲秀・キム・ハンギルの2人の共同代表に向かっている。 首都圏のある再選議員は「指導部が責任をもって処理しようと言えば反対できないはずなのに、度々世論調査などで責任を転嫁している」と指摘した。

 昨年、朴槿恵大統領の大統領選挙公約から後退した基礎年金政府案が出てきた後、去る5ヶ月間 与党の言いなりになってばかりいる指導部に対する批判も出てきた。 公約破棄をしたのはセヌリ党なのに、野党が「足を引っ張っている」というフレームにいつも引っかかりシタバタしているという不満だ。ある再選議員は「誤りはセヌリ党が犯したのに、毎度我々が間違ったかのようになって、結局は与党案に合意することに汲々としている」と指摘した。

イ・スンジュン記者 gamja@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/635432.html 韓国語原文入力:2014/05/01 20:14
訳J.S(1826字)

関連記事