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たばこの煙から有害物質100%除去できる触媒を開発

登録:2015-04-21 22:55 修正:2015-04-22 06:34
韓国科学技術研究院の清浄化システム
韓国科学技術研究院が開発したナノ触媒で作った空気清浄機を喫煙室に設置して実験している //ハンギョレ新聞社

 韓国の研究陣が喫煙室のたばこの煙に含まれる有害物質を100%除去できる触媒を開発した。 1年程度で空気清浄器やエアコンなどに装着し、実生活で使用できるようになると見込まれる。

 韓国科学技術研究院(KIST)環境福祉研究団(研究者チョン・ジョンス、ペ・クィナム)は21日、たばこメーカーのKT&Gとの共同研究を通じて、喫煙室で使用できるマンガン酸化物系ナノ触媒を開発し、喫煙室内のたばこの煙の主要成分を大幅に減らせる清浄化システムを開発したと明らかにした。

 今回開発されたナノ触媒で作ったフィルターは、たばこの煙のうち、最も主要な1級発ガン物質であるアセトアルデヒドを100%除去し、ニコチン・タールなどたばこの粒子成分も100%除去することにより人体に無害な水と二酸化炭素に変えることが可能だと研究チームは説明した。 研究チームが広さ8坪の喫煙室に空気清浄機の試作品を設置すると、10人が同時に吸ったたばこの煙が30分以内に80%以上、1時間以内には100%処理された。 既存の喫煙室では主に活性炭フィルターを使っているが、アセトアルデヒドなどガス状物質の除去効果が低く吸着性能も急速に減少するため2週間毎に取り替えなければならない不便さがあった。

 研究チームはマンガン酸化物系(Mn/TiO2)のナノ触媒をセラミック系列のフィルターに均一にコーティングしナノ触媒フィルターを作った。 フィルターにコーティングされたナノ触媒の表面では、空気中のオゾンが分解され酸素ラジカル(活性酸素)が生成される。酸素ラジカルはたばこの煙成分を分解した後、人体に無害な酸素形態で外部に排出される。 KISTはたばこの煙の清浄化処理装置および方法に関する特許を出願した。

イ・グンヨン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/science/science_general/687805.html 韓国語原文入力:2015-04-21 17:13
訳J.S(934字)

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