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たばこケースの恐怖写真は禁煙効果を生むか

登録:2015-03-01 22:06 修正:2015-03-02 05:50
韓国で改正案が通過すれば1年半後に実施
 喉頭癌・皮膚老化など活用される模様
喉頭癌など喫煙による直接的弊害を見せる警告図が禁煙に最も効果的であることが分かった。 写真は韓国健康増進開発院が例示したたばこケースに印刷される警告図だ。韓国健康増進開発院//ハンギョレ新聞社

 2月の臨時国会でたばこのケースに印刷される警告図義務化法案が国会常任委員会を通過し、どんな内容の警告図が載せられるか関心が集まっている。喉頭癌や肺癌など、喫煙の弊害を赤裸々に見せる“恐怖写真”が初めて登場することになるが、徐々に“子供たちの間接喫煙”の弊害や“女性の皮膚老化”を示す図柄も登場するものと見られる。

 1日、韓国健康増進開発院の依頼で昨年、西江大学産学協力団が調査した「韓国型たばこ警告図研究」によれば、喫煙者と非喫煙者(成人1018人)共に禁煙効果を高めるための警告図の主題として喉頭癌、喉頭切開・身体疾患などの後遺症、歯の変色、肺癌、妊婦間接喫煙の順に挙げたことが明らかになった。 保健福祉部はこの研究結果を最初に反映して警告図を製作する方針だ。

 警告図は科学的情報伝達と共に恐怖心や嫌悪感を形成する時に禁煙効果が高いことが調査の結果わかった。 例えば感情移入しやすい病室に横たわっている患者を描写したイメージより、医学的に説明可能な肺癌患部イメージの方が有効だということだ。

 韓国人が相対的に敏感に感じる禁煙の主要動機は“皮膚老化”と“他人に対する被害”であった。 研究陣は社会関係網サービス(SNS)ビッグデータを活用して、このような結果を導き出し警告図の追加主題とした。 研究責任者であるユ・ヒョンジェ西江大学コミュニケーション学部教授は「恐怖を植え付ける方式の警告図が定着すれば、女性喫煙者向けの皮膚老化を強調したイメージを載せることも効果的なようだ。 路上で喫煙している時、隣人、特に子供たちに間接被害を与えることに対しても敏感なことが分かった」と説明した。

 保健当局はたばこケースの警告図が、特に青少年の喫煙予防に効果が大きいと強調した。 キム・ユミ福祉部健康増進課事務官は「2000年に初めてたばこケースに警告図を義務化したカナダでは、以後毎年成人喫煙率は0.5%、青少年は1%ずつ低下している」と説明した。

 たばこケースへの警告図導入は、世界保健機構たばこ規制国際協約(FCTC)が勧告する代表的な非価格政策であり、昨年までに世界77カ国が採択している。今月初めの国会本会議でたばこの箱の警告図義務化内容を盛り込んだ国民健康増進法改正案が通過すれば、1年6カ月後から韓国で流通するすべてのたばこケースには表裏両面にそれぞれ30%大の警告図が入ることになる。

パク・スジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/680217.html 韓国語原文入力:2015/03/01 21:25
訳J.S(1275字)

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