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"子供に非正規職を譲るわけにはいかない" 絶叫した後 焼身

登録:2013-04-16 22:28 修正:2013-04-17 06:52
起亜車社内下請け労働者 焼身
正規職・会社など3者特別交渉に参加
"非正規職労働者 優先採用" 要求
新規採用形態で合意に絶望
"子供に非正規職を譲るわけにはいかない"

 16日 焼身を試みた起亜自動車光州(クァンジュ)工場の社内下請け労働者キム・某(37)氏が焼身直前に同僚に叫んだスローガンだ。

 キム氏は2007年に光州広域市西区の起亜自動車社内下請け業者の労働者として入社した。 全国金属労働組合起亜車光州支部社内下請け分会組織部長を務め常勤者として働き、2011年8月頃からは正規職労組とともに会社と行なった3者特別交渉に参加したという。

 3ケ月前、工場前にテントを張って社内下請け非正規職の正規職化を要求する座り込みを行なったキム氏は、同僚労働者らと共に「現代自動車の不法派遣事実が最高裁判決で明らかになった以上、同じ系列会社である起亜車も不法派遣労働者を直ちに正規職に切り替えなければならない」と要求してきた。 最近では特に起亜車光州工場が、50万台から62万台に増産することになり新規生産職労働者を採用することになるや「非正規職労働者を優先的に採用してほしい」と要求してきた。

 だが、正規職労組(金属労組起亜車支部光州支会)と会社側は、去る12日に正規職定年退職者および25年以上長期勤続者の直系の子供1人には2次面接時も面接点数の5%(3.5点)を加算することで合意した。

 キム氏は会社側が非正規職優先採用要求を無視し、新規採用することにしたことに強く失望したと伝えられた。 しかも‘新規採用1次書類選考合格者の中で長期勤続者の子供が20%内外、社内下請け労働者は10%内外’という噂が広がるや苦しんでいたという。

 キム氏は起亜車光州工場の社内下請け労働者214人が2011年8月起亜車を相手に出した勤労者地位確認訴訟にも参加している。 彼らは2010年に最高裁が‘現代自動車社内下請け労働者は不法派遣労働者’と判決するや訴訟を起こした。 彼らは起亜車光州工場が正規職6300人余りと共に社内下請け労働者450人余りを組立ラインなどに配置しているのは、現代車と同じ‘不法派遣’だと主張している。 社内下請け非正規職労働者は同じ生産工程で仕事をしていながら正規職平均賃金(8000万ウォン)の60%水準を受け取っている。

 正規職労組関係者は「労使合意書が公開されていない状態で1次合格者数のような事実無根の噂が広がった。 不法派遣と関連して特別交渉をしてきたが、交渉が遅々として進まない状況に焼身を試みたものと推定する」と話した。 起亜車光州工場側は「労使間で新規採用人員が確定しておらず、1次書類選考合格者数を明らかにすることはできない」と明らかにした。

光州/チョン・デハ記者 daeha@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/583160.html 韓国語原文入力:2013/04/16 21:34
訳J.S(1296字)

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