ロシアとウクライナが、事態解決に向けた交渉の場所をめぐり神経戦を繰り広げている。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は27日(現地時間)、ロシアと交渉する準備はできているがベラルーシではだめだと述べ、ロシアの提案を拒否した。AFP通信が報じた。同氏はこの日、フェイスブックに公開したメッセージに「ワルシャワ、ブラチスラヴァ、ブダペスト、イスタンブール、バクー、これらあらゆる場所を提案した」と述べた。同氏は「我が国にミサイルを発射する基地として利用されない国ならどこでもいい。それこそ話し合いが率直に行われ、戦争を終わらせうる唯一の方法だ」と述べた。ベラルーシはウクライナを攻撃する前哨基地として利用されるため、交渉場所とはなりえないとの考えを明らかにしたのだ。
ゼレンスキー大統領のこの発言は、ロシア代表団がベラルーシのホメリに到着してウクライナ代表団を待っていることをロシアが明らかにした後になされたものだ。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官はこの日、ロシア代表団には軍部関係者と外交官が含まれているとし「ロシアは対話する準備ができている。我々はウクライナ代表団が来るのを待っている」と迫った。