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駐韓中国大使館「3日の反中デモ…民意は決して得られない」

登録:2025-10-03 08:49 修正:2025-10-03 09:30
先月9日、保守団体「自由大学」などが主催した反中集会の参加者たちが、ソウル中区の明洞を行進している=自由大学のユーチューブチャンネルより//ハンギョレ新聞社

 駐韓中国大使館は、最近韓国で繰り広げられている嫌中デモについて、「韓国側に、在韓の中国国民の身辺の安全と合法的権益を徹底して保障するよう厳正に要請する」と表明した。

 駐韓中国大使館の報道官は2日に発表した声明で上のように述べつつ、「駐韓中国大使館は改めて、韓国にいる、または訪韓予定の中国観光客に対し、高い警戒心をもって身の安全に留意するよう呼びかける」と述べた。

 報道官は、最近、中国団体観光客のビザなし政策の実施によって中国からの観光客が増えており、韓国国民も親切と情熱を示していると述べつつも、「同時に我々(駐韓中国大使館)は、残念ながら韓国の個別政治家が虚偽情報をまき散らしており、一部の極右団体が中国観光客の集まるソウル明洞(ミョンドン)、大林洞(テリムドン)などで反中デモをたびたび繰り広げていることに注目した」と述べた。続けて「中韓はいずれもこれにはっきりと反対する」と述べた。

 そして「我々の認識によると、韓国の一部の極右勢力が明日(3日)、ソウル都心で反中デモを計画している」とし、「中国国民が国慶節と秋夕(チュソク)を過ごし、韓国国民が開天節と秋夕を過ごすめでたい時期を彼らが選択して(反中デモを)決めたことは、意図が不純で、民意は決して得ることができない」と指摘した。

 さらに「最近、韓国政府の高位層と各界の識見ある方々は、少数の勢力の反中言動は韓国の国家イメージと利益をそこなうと明確に指摘しつつ、厳正に対応することを要求した」とし、「我々は、中韓両国の各界の共同の努力によって中韓の戦略的協力パートナーシップは必ず肯定的に発展していくはずであり、少数の政治勢力の企図は決して成功しないと確信する」とも述べた。

 声明に先立ち、李在明(イ・ジェミョン)大統領はこの日午後に首席補佐官会議を開き、「海外観光客の安全を脅かす扇動行為は徹底的に取り締まるとともに、人種差別的な嫌悪を根絶するための特段の対策を早急に立てよ」と関係省庁に注文した。

シン・ヒョンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/1222077.html韓国語原文入力:2025-10-02 19:32
訳D.K

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