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旧統一教会の韓鶴子総裁を拘束…尹錫悦政権の政・官界へのロビー活動疑惑捜査に弾み

登録:2025-09-23 07:35 修正:2025-09-23 09:11
旧統一教会の韓鶴子総裁が22日午後、ソウル瑞草区のソウル中央地裁で開かれた令状実質審査に出席している=キム・ヨンウォン記者//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領夫人のキム・ゴンヒ女史と「国民の力」のクォン・ソンドン議員にさまざまな請託を行うとともに金品を渡した疑いが持たれている旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁が拘束された。ミン・ジュンギ特別検察官(特検)チームが韓総裁の身柄を確保したことで、旧統一教会のロビー活動疑惑の捜査に弾みがつくものとみられる。ただ、韓総裁の元秘書室長であるJ氏に対する拘束令状は棄却された。

 ソウル中央地裁のチョン・ジェウク令状担当部長判事は23日未明、「証拠隠滅の懸念」があるとし、韓総裁の拘束令状を発付した。韓総裁は、ユン・ヨンホ元世界本部長(拘束起訴)と共謀し、2022年1月にクォン議員に旧統一教会に対する支援を要請し、違法な政治資金1億ウォンを渡した疑い(政治資金法違反)が持たれている。また、「コンジン法師」ことチョン・ソンベ氏を通じてキム女史に高価なネックレスとシャネルのカバンを渡し、教団の懸案に関する請託に関与した疑い(請託禁止法違反)も持たれている。この過程で教団の資金を使ったという業務上横領と、国外での遠征賭博に対する捜査をもみ消そうとしたという証拠隠滅教唆容疑も追加された。ただしJ氏の拘束令状は「共犯者であることに対する疎明の不足、責任の程度などに対する争いの余地」と「防御権保障」の必要性などを根拠に棄却された。

 この日5時間にわたって進められた令状実質審査で、特検チームは220ページ余りのプレゼンテーション資料を提示して拘束の必要性を強調したが、韓総裁側は「資金を渡したという報告を受けたことがなく、ユン元本部長個人の不正にすぎない」として疑惑を否認した。韓総裁は最終陳述の際、「私は超宗教指導者であって、政治とは無関係だ。全世界の首脳に天を崇めるよう説く人であって、このようなこと(政治)には関心がない」と発言したという。

 尹錫悦政権における旧統一教会の政界・官界へのロビー活動疑惑の頂点である韓総裁が拘束されたことで、今後は統一教会の政教癒着疑惑の捜査が加速するものとみられる。特検チームは、韓総裁が2023年2~3月にクォン議員に金品の入った紙袋を2度渡したという疑惑もまず捜査する計画だ。2023年3月の「国民の力」党大会を前に旧統一教会の信者が集団で入党した事実を確認した特検チームは、正確な入党の現状を確認するため、党本部への家宅捜索も検討している。

チャン・ヒョヌン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1220139.html韓国語原文入力:2025-09-23 07:01
訳C.M

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