本文に移動

特検、韓国保守党の党大会直前の「旧統一教会信者集団入党」確認…政党法違反濃厚

登録:2025-09-22 08:34 修正:2025-09-22 09:04
18日、ソウル汝矣島の国民の力の党本部の玄関エレベーター前で、キム・ゴンヒ特検チームが提示した家宅捜索令状を国民の力の弁護士が読んでいる=ユン・ウンシク記者//ハンギョレ新聞社

 2023年3月の「国民の力」党大会の直前に、旧統一教会の数千人の信者が入党していたことが明らかになった中、ミン・ジュンギ特別検察官(特検)チームは政党法違反容疑の捜査を急いでいる。

 特検チームは今月18日、ソウル永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポグ・ヨイド)にある野党「国民の力」の党員名簿データベースの管理会社を家宅捜索し、旧統一教会の信者と推定される党員の名簿を確保した。先に特検チームは、ソウル龍山区(ヨンサング)の旧統一教会韓国本部や傘下団体の天主平和連合(UPF)などを家宅捜索して旧統一教会の信者名簿を確保しており、入党が集中したとみられる特定期間の国民の力の党員名簿と照らし合わせて共通の名前を抽出した。生年月日などの個人情報を照らし合わせ、重複するものは除外したという。

 旧統一教会が2023年3月の「国民の力」党大会を前に、クォン・ソンドン議員を党代表にするために信者を大量に入党させていたという疑惑が持ち上がっていたが、実際に旧統一教会の信者が入党していたことが明らかになったのだ。検察による捜査の過程で、同教団のユン・ヨンホ元世界本部長が2022年11月から「コンジン法師」ことチョン・ソンベ氏に「党大会に(動員すべき党員などは)どれくらいの規模で必要ですか」と問い合わせ、チョン氏が「1万人以上」、「権利党員、3カ月以上の党費納付」と答えているショートメッセージが確保された。党大会で投票権を行使するためには、党費を3カ月以上納付している責任党員にならなければならず、それを考慮して2022年12月から入党が試みられていたわけだ。

 新規に流入した旧統一教会の信者たちが党大会にどれほど影響力を行使したかも関心事だ。国民の力の党員は500万人ほどおり、党大会での投票権を有する責任党員は74万人。特検チームが旧統一教会の信者であることを疑っている党員の数は11万人だが、その中にはすでに教会を離れたか、信者ではないものの各種行事などに名前を載せただけの人もかなり含まれているとみられる。旧統一教会の関係者は21日、ハンギョレに「(名前を載せただけの人を除いて)教会に通っている、いわゆる『真の信者』は7万人あまりになる」と説明した。政界関係者によると、2023年3月の党大会を前に入党した旧統一教会信者は3600人だという。

 党員全体の規模に比べると大きくない数値であっても、政党法違反の疑いは濃い。政党法は「何人も、本人の自由意志による承諾なく政党加入を強要されない」と規定している。ユン元本部長は2024年の総選挙で、旧統一教会への比例代表枠の配分を希望しているが、そのための旧統一教会としての国民の力への入党が今後確認される可能性もある。

キム・ガユン、ペ・ジヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1219895.html韓国語原文入力:2025-09-21 18:56
訳D.K

関連記事