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【独自】韓国検察、2月から「公認介入疑惑」で尹前大統領夫人の取り調べ日程を調整中

登録:2025-04-08 06:37 修正:2025-04-08 07:45
ASEAN首脳会議に出席する尹錫悦大統領(当時)に同行した夫人のキム・ゴンヒ女史が2024年10月9日(現地時間)、ラオス・ビエンチャンのワットタイ国際空港に到着し、出迎えたラオス側の関係者と話し合っている/聯合ニュース

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領夫妻の公認介入疑惑を捜査している検察が、夫人のキム・ゴンヒ女史を呼んで取り調べる方針を決め、2月からキム女史側と日程を調整していることが、7日に確認された。キム女史に対する検察の取り調べが秒読みに入った。

 ソウル中央地検のミョン・テギュン事件専担捜査チーム(チーム長:イ・ジヒョン次長検事)は、今年2月にキム女史に対し、「公認介入疑惑に関する対面取り調べが必要なので、検察庁に出頭して取り調べを受けてほしい」と要請したことが分かった。キム女史は公職選挙法違反、政治資金法違反の疑いなどで告発されている。

 尹前大統領夫妻は、先の大統領選挙における公認介入の主要人物であるミョン・テギュン氏から、世論調査81回(非公表23回、公表58回)を無償で提供された見返りとして、2022年の国会議員再・補欠選挙でキム・ヨンソン前議員の公認に影響力を行使した疑いが持たれている。これに先立ち、キム女史が2022年5月9日にミョン氏に電話をかけ、「当選者(尹大統領)が(党に)電話して『(キム・ヨンソンの公認を)そのまま進めろ』と伝えた」とし、「うまく行くだろうから、見守ろう」と語った肉声の録音ファイルが公開された。検察は、キム女史が2021年7月にミョン氏から大統領選挙の支持率など世論調査の結果をあらかじめ受け取ったカカオトークのチャット内容も確保した。

 ミョン氏は、キム女史が昨年の総選挙でも影響力を行使しようとしたと主張している。キム女史がキム・ヨンソン前議員に電話し「キム・サンミン検事が(慶尚南道昌原の義昌で)当選するよう支援してほしい。そうしてもらえるなら、選挙後、長官または公企業社長のポストを与える」と話したという。検察はこの頃、キム女史がキム・ヨンソン前議員と11回通話した内訳も確保した状態だ。ただし、キム・サンミン前検事は、「国民の力」の公認を受けることができなかった。

 キム女史がミョン氏とやりとりしたテレグラムなどのチャット内容と通話録音が先立って数回公開されただけに、検察内部でもキム女史に対する対面取り調べは避けられないとみられている。以前、検察はキム女史に対し「非公開の出張取り調べ」を行い、ドイツモーターズ株価操作疑惑とブランドバッグ受け取り事件を不起訴処分したことで、「見逃し捜査」をしたという批判を受けている。ある検察幹部は「検察としては出張取り調べが物議を醸したため、出頭を要請せざるをえない状況」だと述べた。検察は、キム女史を先に取り調べた後、罷免により不訴追特権が消えた尹前大統領も取り調べるものとみられる。

ペ・ジヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1191086.html韓国語原文入力:2025-04-07 20:56
訳H.J

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