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遅刻常習犯プーチン大統領の「未明の訪朝」、ウクライナ意識し飛行動線を隠したか

登録:2024-06-20 06:00 修正:2024-06-20 06:55
昨年9月に金正恩委員長と会う時は30分早く到着
北朝鮮を訪問したロシアのウラジーミル・プーチン大統領が19日未明、平壌の順安国際空港で専用機から降りた後、北朝鮮の金正恩国務委員長の歓迎を受けて移動している/AP・聯合ニュース

 当初18日から19日まで2日間の日程で北朝鮮を国賓訪問する予定だったロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、平壌(ピョンヤン)の順安空港に到着したのは、19日午前2時22分だった。訪朝日程は1日に縮小された。

 プーチン大統領は18日、ロシア極東のサハ(ヤクーティア)共和国の首都ヤクーツクでの日程を終え、午後9時過ぎに専用機で北朝鮮に向けて出発した。当初、北朝鮮に「到着」すると予想されていた時刻に「出発」したのだ。外国首脳との会談にしばしば遅れて「遅刻常習犯」と呼ばれるプーチン大統領だが、訪問国への到着が未明になるのは異例のことだ。

 「未明の訪朝」にはウクライナと戦争中という状況が影響を及ぼしたという分析もある。韓国国防研究院のドゥ・ジンホ国際戦略研究室長は「ロシアにとってはプーチン大統領の警護のためのセキュリティの問題があったのだろう」と語った。プーチン大統領が18日夜に平壌に到着するというメディア報道が続いたことを受け、動線を隠すためにわざと出発時間を遅らせたということだ。プーチン大統領の専用機であるイリューシン(2)-96航空機3機は、それぞれ18日午後9時34分、午後10時35分、午後10時54分の3回にわたり時間差を置いてヤクーツクから離陸した。

 プーチン大統領は、首脳会談で度々遅刻し、非難を浴びてきた。2014年にはドイツのアンゲラ・メルケル首相(当時)との会談に4時間15分、2018年には日本の安倍晋三首相(当時)との会談に2時間30分遅れたことがある。2019年に大阪で開かれた文在寅(ムン・ジェイン)大統領(当時)との会談にも2時間遅れ、会談は翌日の6月29日午前0時36分に開かれた。ただし、昨年9月にロシアのボストーチヌイ宇宙基地で開かれた朝ロ首脳会談の際は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長より30分早く到着し、金委員長を出迎えた。

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1145582.html韓国語原文入力:2024-06-1920:56
訳H.J

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